16日、中國版「ゴールデンラズベリー賞」と呼ばれる金のほうき賞「金掃箒奨（Golden broom Award）」から、候補作品と候補者が発表された。

2010年にスタートして今年で15回目を迎え、すっかり定著した「金掃箒奨」は、中國の映畫情報誌「青年電影手冊」が主催する人気映畫賞。過去1年に公開された映畫の中から、最も失望させた作品や監(jiān)督、出演者を選ぶものとなっている。

今回の候補作として名前が挙がったのは20作品で、ソン?ヤン（宋陽）監(jiān)督の「超能一家人」をはじめ、アンソニー?プン（潘耀明）監(jiān)督の「別叫我“賭神”」、アラン?マック（麥兆輝）監(jiān)督の「検察風雲(yún)」、ゴードン?チャン（陳嘉上）監(jiān)督の「暴風」といった香港の監(jiān)督作品も選ばれている。中でもコメディー映畫「超能一家人」は、「最も失望させた監(jiān)督賞」や同「俳優(yōu)賞」など、今回最多となる5部門で名前が挙がっている。

「最も失望させた俳優(yōu)賞」の候補は10人で、ワン?チェンユエン（王千源）が「暴風」など3作品で選ばれて今回最多に。このほか、ウィリアム?チャン（陳偉霆）やウォレス?チョン（鍾漢良）、シェン?トン（沈騰）らが選ばれた?！缸瞍馐丹护颗畠?yōu)賞」の候補も同じく10人で、ジョウ?イエ（周也）やジャン?ルオナン（章若楠）といった中國ドラマで人気の若手女優(yōu)も選ばれた。

なお、16日の発表と同時にネットでは観客による投票がスタートし、26日まで受け付けが行われる。この結果を基にノミネートリストが発表され、続いて映畫評論家など映畫産業(yè)に関わる人々が最終選考を行う。

2023年の中國映畫市場は、興業(yè)収入額が549億1500萬元（約1兆1303億円）となり、そのうち國産映畫が460億500萬元（約9470億円）と83％を占めた。また、春節(jié)（舊正月）と夏休みシーズンにはそれぞれ過去最高の興行収入を達成。コロナ禍を経て、市場の完全復活を見せる1年となった。（Mathilda）