2024年1月19日、環(huán)球時報は「中國経済に対する米國の心理はなぜ異常なまでに複雑なのか」と題した復(fù)旦大學(xué)米國研究センターの宋國友（ソン?グオヨウ）副主任の評論記事を掲載した。

記事は「米國経済がいつ中國に追い抜かれるか」というテーマを巡り、ここ2年ほどは米國で複數(shù)のシンクタンクや研究機(jī)関が関連の予測を數(shù)多く発表してきたとし、予測が主に新型コロナ流行前の見方と同様に2030?35年に中國が追い抜く、新型コロナ前の見方よりも時期は遅くなるもののやはり中國が米國を追い抜く、そして中國経済の「ピーク説」や「崩壊説」のような言い回しで表現(xiàn)される懐疑的な見方の3パターンに別れると紹介した。

その上で、予測が複數(shù)パターンに別れる主な技術(shù)的理由は為替レートにあり、為替レートが変わらなければ近い將來、中國経済は米國に追いつくものの、ドル高が進(jìn)めば逆に米中の経済規(guī)模の差は拡大するだろうとした。また、為替レートの変動は経済成長のファンダメンタルズだけで決まるわけではなく、短期的には中國と米國それぞれの金融政策や金融市場のパフォーマンスなど、さまざまな要因との相関性が高い複雑なメカニズムであると論じた。さらに、新型コロナ流行に対して米中両國が講じた異なる対応政策の長期的な効果についても今後検証を行う必要があると伝えた。

記事は「興味深いことに、米國では政界、學(xué)界から実業(yè)界に至るまで、中國経済の成長が米國経済の世界的リーダーシップに対する『脅威』であり、中國の経済成長鈍化も米國経済と世界経済の安定に対する『脅威』であると主張している」と指摘。中國の経済発展を恐れると同時に、経済の低迷も恐れるという心理は、米國の中國に対する認(rèn)識の矛盾を示すとともに、両國の複雑な関係を表す自然なものであるとした。

そして「中國と米國の経済発展は相互の成果であり、世界経済の発展も米中が協(xié)力する上で成り立つ。中國は米國が負(fù)けることを期待しないし、米國も中國が負(fù)けることに賭け、『世論戦』や『認(rèn)知戦』によって中國経済を軽視してはならない。経済発展はサイクルを繰り返す長期的なものであり、サイクルに対処して克服してこそ真に持続可能な成長を?qū)g現(xiàn)できる」と論じた。（翻訳?編集/川尻）