華為技術(shù)（ファーウェイ）はこのほど、ドイツで起こしていたAVMとアマゾンを相手にしたそれぞれの裁判で、いずれも勝訴した。Wi-Fi 6に利用した技術(shù)を巡る裁判で、ファーウェイは自らが知的財(cái)産を持つ技術(shù)について、許諾を得ずに利用することは認(rèn)められないと主張していた。

知的財(cái)産権の獨(dú)占はしない、ただし侵害されれば法的手段で対抗

ファーウェイはかねてから、自らが開発した技術(shù)であっても知的財(cái)産権を「獨(dú)り占め」することは避けると表明してきた。そのための方法の一つが、複數(shù)の企業(yè)が開発技術(shù)を持ち寄って権利を一括管理の対象にするパテントプールの利用だ。Wi-Fi 6については、イタリアの知財(cái)管理會(huì)社のシズベルが2022年7月に設(shè)立を発表したSisvel Wi-Fi 6に、臺(tái)灣の聯(lián)発科技（メディアテック）、オランダのフィリップス、韓國のSKテレコムなどと共に設(shè)立時(shí)メンバーとして加わった。シズベルは、Sisvel Wi-Fi 6の結(jié)成時(shí)點(diǎn)で、管理するライセンスの利用について、支払いなどで従來よりも好條件を設(shè)けることで、技術(shù)の普及の加速などを目指すと説明した。

Sisvel Wi-Fi 6は Wi-Fi 6関連で世界で最も存在感の大きなパテントプールとされている。なお、Sisvel Wi-Fi 6には現(xiàn)在までに、日本企業(yè)では三菱電機(jī)とパナソニックホールディングスがパテント?オーナー（知的財(cái)産権の提供者）として參加している。

ファーウェイは2022年にドイツの重要なルーターメーカーであるAVMを相手に、Wi-Fi 6関連特許を侵害されたとしてミュンヘン地方裁判所に訴訟を起こした。雙方による交渉が不調(diào)だったため、ファーウェイは法的手段に訴えることにしたという。

ミュンヘン地方裁判所は2023年11月10日、AVMの関連製品の販売を差し止める判決を言い渡した。裁判所は、AVMには公正かつ合理的な條件でのライセンス契約を結(jié)ぶ考えはなかったと判斷した。またファーウェイは、AVMはその後もライセンス契約を結(jié)ぶことに消極的だったとして、2023年12月29日付での判決の執(zhí)行に踏み切った。すなわち、AVMはドイツ國內(nèi)で関連製品を販売することができなくなった。ファーウェイはさらに、AVM側(cè)は判決の執(zhí)行に従っていないとして、2024年1月付で裁判所に対して、AVMに対する罰則適用を申請した。

ミュンヘン地方裁判所はその後、ファーウェイがアマゾンを相手に起こした同様の訴訟でもファーウェイ側(cè)の言い分を認(rèn)め、アマゾンに対して訴訟費(fèi)用の全額を負(fù)擔(dān)し、同社のWi-Fi関連の6製品の販売を差し止める判決を言い渡した。

ファーウェイは2023年には、米國企業(yè)を相手取り、中國國內(nèi)の裁判所（山東省済南市中級(jí)人民法院）でも訴訟を起こしている。やはりWi-Fi 6の知的財(cái)産権についての訴訟だ。ただし、同裁判では技術(shù)関連についての聞き取りが複數(shù)回行われたが、判決には至っていない。

ドイツでの勝訴に「ファーウェイの運(yùn)命が変わった」との評も

ファーウェイはこれまでもドイツで知的財(cái)産権絡(luò)みで訴訟を起こしたが、同社にとって満足できる結(jié)果を得ることができなかった。しかし、AVMとアマゾンを相手にした訴訟で勝訴したことで、英ロンドンに拠點(diǎn)を置いて知的財(cái)産権関連の情報(bào)を扱っているIMAは「AVMおよびアマゾンとの紛爭の進(jìn)展により、ドイツにおけるファーウェイの企業(yè)活動(dòng)展開の運(yùn)命が変わった」と表現(xiàn)して、Wi-Fi 6絡(luò)みの知的財(cái)産権などについてのファーウェイの立場が大いに強(qiáng)まる可能性を示唆した。

IMA によると、Sisvel Wi-Fi 6に関連しては、同パテントプールを通じて知的財(cái)産の使用を取得した企業(yè)が、別の企業(yè)を相手に、無許可でWi-Fi 6に必要な技術(shù)を使用していたとして、訴訟に踏み切った事例もある。

ある技術(shù)標(biāo)準(zhǔn)について、「その特許を使用しないとその技術(shù)標(biāo)準(zhǔn)を達(dá)成できない特許」は、標(biāo)準(zhǔn)必須特許（SEP）と呼ばれる。IMAが2023年12月15日付で発表した文章によると、Wi-Fi 6に関連するSEPの所有件數(shù)が世界で最も多いのはファーウェイで、約1400件のSEPがWi-Fi 6に関連するものという。

Wi-Fi 6は2024年現(xiàn)在、新たな普及が進(jìn)んでいる規(guī)格であり、知的財(cái)産権を巡る爭いは激烈になりつつあるとされる。（翻訳?編集/如月隼人）