春節(jié)（舊正月、今年は2月10日）が近づき、中國の人々の間では「舊暦2024年は寡婦（未亡人）の年であり、結(jié)婚には適していない」という考え方が話題になっています。これについて民政部社會事務(wù)局がコメントを発表し、迷信であると指摘しています。

中國の舊暦において立春が無い年を、民間では「無春年」または「寡年」と呼びます。そして、「寡年」の「寡」が寡婦（未亡人）を連想することから、「寡婦年」と呼ぶ人もいます。

中國天文學(xué)會會員である天津市天文學(xué)會の楊婧理事は、「中國では古來より、1年を24の節(jié)気に分けて考えてきた（立春も節(jié)気の一つ）。これは、太陽を周回する地球の位置に基づいている。新暦では節(jié)気に対応する日付は基本的に固定されているが、舊暦では節(jié)気に対応する日付は年によって変わる」と説明しました。

春節(jié)（舊正月）は、新暦の日付では年によって変わり、最も早ければ1月21日に、最も遅い場合は2月20日になります。そして、立春は新暦の日付で2月4日前後です。そのため、新暦での春節(jié)の日付によっては、舊暦で見た場合に立春が前の年にずれ込み、立春が無い年や、2回ある年も出てきます。

専門家は、「無春年」は舊暦と新暦の日付のずれから起きるものであり、この年に結(jié)婚すべきでないとする説には科學(xué)的根拠は何も無いと指摘しています。（提供/CRI）