日中経済協(xié)會と経団連、日本商工會議所の代表団が訪中し、25日に北京?人民大會堂で李強?中國首相と會談した。中國首相との會談は4年4カ月ぶりで、代表団は約180人と大規(guī)模だった。

李首相は會談の冒頭、「両國の関係、各分野の協(xié)力をより良く推進していくべきだ」と述べ、積極的な協(xié)力の必要性を強調した。

経団連の十倉雅和會長は日中間のビジネス拡大には「人的交流が大事だ」と指摘し、新型コロナウイルス禍で停止した日本からの短期滯在のビザ免除措置の再開を求めた。李首相は「人員の往來を便利にすることに賛成だ」としながらも、「ビザ免除は互いに対等に行うことが一般的だ」と言明。日本側とのセットで再開する相互主義に言及した。

日中経協(xié)の進藤孝生會長（日本製鉄會長）が現(xiàn)地法人幹部の身柄拘束や改正反スパイ法施行を念頭に「邦人の安全」確保を訴えたのに対し、同首相は「中國のあらゆる立法は國際的慣例に沿ったもので法に従ってさまざまな措置を進めている」と述べた。

十倉會長は會談後、「ビジネス環(huán)境について李首相から鋭意取り組むという力強い話があって有意義だった」と成果を強調した。

経済界、民間経済外交に注力「連攜と協(xié)力を深めたい」

経済界は「民間経済外交」に力を入れており、今回の訪中を重要視。十倉會長は「両國が連攜と協(xié)力を深め、共に成長するよう力を盡くしたい」などと呼びかけた。

中國側も日本企業(yè)の投資を求めており、中國國際貿(mào)易促進委員會の任鴻斌會長は「経済と貿(mào)易の協(xié)力が新たな段階に進むことを信じている」と期待した。

経済界代表団は26日、中國の産業(yè)政策を擔う工業(yè)情報化省と意見交換の會合を開いた。金壯竜?工業(yè)情報化相は日本企業(yè)と半導體や自動車などのサプライチェーン（供給網(wǎng)）の強化で協(xié)力したい意向を示した上で、「中國と日本の産業(yè)協(xié)力の將來には大きな可能性がある。中國は巨大な市場を有し産業(yè)システムなども完備。日本はハイテク分野で優(yōu)勢だ」と指摘。具體的な協(xié)力分野として半導體、自動車、新エネルギー、石油化學、デジタル技術などを列挙した。

會合では中國のデータ越境を巡る統(tǒng)制が議論の中心となり、日本側は中國法人の事例を挙げながら、規(guī)制の弾力的な運用を求めた。金氏は企業(yè)側と協(xié)議し、できるだけ規(guī)制を緩和する考えを示した。

國家発展改革委員會副主任「日中の供給網(wǎng)は深く融合、協(xié)力すべきだ」

経済界の代表団は24日、北京市內(nèi)で中國のマクロ経済政策を主導する國家発展改革委員會と意見交換の會合を開いた。同委の劉蘇社副主任は「中國と日本のサプライチェーンは深く融合しており、雙方は協(xié)力を深めるべきだ」と呼びかけた。

十倉會長は「中國は貿(mào)易、投資を通じた最重要なパートナーであり両國が連攜と協(xié)力を深め、共に成長するよう力を盡くしたい」と述べ、少子高齢化や人口減少など両國が直面する課題での協(xié)力の必要性を訴えた。

日本企業(yè)（中國）研究院の陳言執(zhí)行院長は「中國は想像以上のスピードで発展し、規(guī)模や技術レベルも大きく変化している」と指摘。日本の経済界はどの分野でどのように中國との経済関係を再構築するかを考えてほしい」と要望?！?a target='_blank' href='http://www.wenhuatang.com/search.php?filter=電気自動車'>電気自動車（EV）や電池技術、5G通信、バイオ醫(yī)薬品などの最新技術を含む新興、先進分野で、中國との新たな協(xié)力を構築するか特に注目している」と述べた。

日本にとって中國は最大の貿(mào)易?投資國。中國側も日本企業(yè)との連攜に意欲を示し、人的交流が進展したのは意義深い出來事だったといえよう。

■筆者プロフィール：八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、歐州、米國、アフリカ、中東、アジア諸國を取材。英國?サッチャー首相、中國?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會見。東京都日中友好協(xié)會特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國為替ハンドブック」など。趣味はマラソン（フルマラソン12回完走＝東京マラソン4回）、ヴァイオリン演奏。