2024年1月31日、獨(dú)國(guó)際放送局RFIの中國(guó)語(yǔ)版サイトは、中國(guó)がペルーに巨大港を建設(shè)しており年內(nèi)にも完成する見(jiàn)込みであることを報(bào)じた。

記事は、ペルーの首都リマから北へ約80キロにある漁港都市チャンカイで、中國(guó)が「一帯一路」構(gòu)想の一環(huán)として35億ドル（約5100億円）を投じて2018年から巨大港の建設(shè)を進(jìn)めており、今年11月に完成し運(yùn)用が始まる見(jiàn)込みだと紹介。新港は中國(guó)國(guó)営の中遠(yuǎn)海運(yùn)（コスコシッピング）が60％の株式を保有し、運(yùn)用が始まればペルーの銅資源やブラジルの大豆などがアジアに直接大量輸送できるようになり、輸送時(shí)間が2週間短縮される見(jiàn)込みだと伝えた。

そして、ペルーのサラザール貿(mào)易観光相が「チャンカイ港の狙いは、ペルーを南米とアジアを結(jié)ぶ戦略的な商業(yè)港のハブにすることだ」と語(yǔ)り、ペルー政府が港の近くに特別経済區(qū)域を設(shè)ける計(jì)畫(huà)を立てているほか、中遠(yuǎn)海運(yùn)も港付近に原材料を加工する産業(yè)パークの建設(shè)を望んでいるとした。また、中國(guó)の習(xí)近平（シー?ジンピン）國(guó)家主席が11月にアジア太平洋経済協(xié)力（APEC）首脳會(huì)議のためにペルーを訪(fǎng)れた際に、港のテープカットを行う可能性があるというペルー外交筋の情報(bào)を紹介している。

その上で、トランプ前米大統(tǒng)領(lǐng)の任期中に米國(guó)を抜いて中南米最大の貿(mào)易相手國(guó)となった中國(guó)は、バイデン政権任期中にその差をさらに拡大していると指摘。中國(guó)のインフラ投資が南米における自らの地位をさらに強(qiáng)固なものにすると同時(shí)に、中國(guó)の急速な経済発展がアンデス山脈の銅やリチウム、アルゼンチンやブラジルのトウモロコシ、大豆に対する需要を生み出していると伝えた。

記事は一方で「中國(guó)もこの地域で順風(fēng)満帆というわけではない」とし、アルゼンチンやベネズエラでは「一帯一路」関連プロジェクトの遅延が発生していると紹介。また、外交官や貿(mào)易専門(mén)家からは「シャンカイ港が成功するためには、ブラジルからの穀物を含む貨物を確実に港に運(yùn)ぶために、道路や鉄道など地域のインフラを強(qiáng)化する必要がある」との指摘が出ているとした。また、リチウムや銅、穀物といった南米の原材料に対する世界の関心は高まっており、歐米と中國(guó)との新たな戦場(chǎng)になりつつあると見(jiàn)る専門(mén)家もいると伝えた。（翻訳?編集/川尻）