中國社會(huì)科學(xué)院考古研究所は1月30日、2023年に展開したフィールド調(diào)査の新発見を発表し、四川省、福建省、湖北省、陝西省、新疆ウイグル自治區(qū)、內(nèi)蒙古自治區(qū)の六つの考古學(xué)プロジェクトが入選しました。そのうち最も注目されているのは、中國南西部?四川省資陽にある濛渓河舊石器時(shí)代遺跡です。同遺跡は現(xiàn)代人の起源?移動(dòng)段階で、豊富な植物類の遺物も発見された世界で唯一の総合的な遺跡で、5萬～7萬年前の人類社會(huì)の発展の構(gòu)図を全面的かつ立體的に反映しています。専門家は、歴史を塗り替えるほどの発見があったと明らかにしました。

濛渓河遺跡は四川省資陽市楽至県に位置し、沱江の支流に當(dāng)たる濛渓河の中上流にあり、2021年9月に発見されたものです。光ルミネッセンス （OSL） 年代測定によると、濛渓河遺跡は今から約5萬～7萬年前にさかのぼり、人類の起源?発展史において、現(xiàn)代人の起源?移動(dòng)という重要な段階にあるということです?？脊艑W(xué)的発掘調(diào)査では、遺跡の最下部にある厚さ約1．7メートルの赤褐色粘土質(zhì)シルト層は、まさに遺物の分布が最も豊富な層であることが分かりました。

中國科學(xué)院古脊椎動(dòng)物?古人類研究所の高星研究員は、「この遺跡は水分が多く含まれる環(huán)境であるため、人類の生産生活の生き生きとした場面が一部保存されており、石器、動(dòng)物の化石、殘存植物が見つかった。これらは當(dāng)時(shí)の気候環(huán)境、人間の行動(dòng)能力を研究するうえで非常に重要な情報(bào)となる」と述べました。

濛渓河遺跡ではこれまでに石器、木器、骨器、動(dòng)物の化石、殘存植物など10萬點(diǎn)以上が発見されており、中にはドングリやクルミ、ブドウなどのナッツ、果物類も含まれています。

中國社會(huì)科學(xué)院考古研究所の趙志軍研究員は、「これらの殘存植物は最も重要な発見だ。農(nóng)業(yè)社會(huì)は採集と狩猟から発展してきたものだが、これまで狩猟を中心に議論してきた。殘存植物が見つからなくて、動(dòng)物の遺物だけを手に入れたからだ。濛渓河遺跡により、われわれはついに採集の行動(dòng)パターンについて研究する能力と可能性を持つようになった」と述べました。

このほか、濛渓河遺跡では太古の先人の加工道具や、火を起こしたり、切斷したり、彫刻したりといった一連の複雑な行動(dòng)の跡が集中的に発見され、5萬～7萬年前の初期の人類社會(huì)のあり方を全面的かつ立體的に反映し、人類の起源?進(jìn)化などの重要な學(xué)術(shù)的課題の研究に実物資料を提供しています。（提供/CRI）