2024年2月1日、香港のオンラインニュースポータルの香港01で、アニメ「薬屋のひとりごと」の魅力について紹介するコラムが掲載された。

「薬屋のひとりごと」とは、日向夏による大人気ライトノベルが原作のアニメ化作品。物語(yǔ)は架空の古代中國(guó)帝國(guó)を舞臺(tái)に、薬師の養(yǎng)女である「貓貓」（マオマオ）が人身売買業(yè)者に捕まり、宮廷の後宮に入るというストーリーだ。

コラムはまず、「一般的に中國(guó)風(fēng)の後宮を舞臺(tái)にした女性が主人公の物語(yǔ)は、陰謀渦巻くものや戀愛(ài)ドラマが連想される。しかし『薬屋のひとりごと』は、毒薬に獨(dú)自の興味を抱き、戀愛(ài)にはあまり興味がないなど、従來(lái)の印象を覆す『貓貓』のキャラクター性や、自身の専門知識(shí)を活かして後宮の謎を解き明かし、容姿端麗な男性たちに曖昧で鈍感な感情が芽生えるストーリー展開(kāi)などによって見(jiàn)応えのある優(yōu)れた作品になっている」と評(píng)価した。

続けて、「中國(guó)古代を背景にしたアニメや後宮をテーマにした物語(yǔ)は少ないため、宮廷ドラマに觸れてきた中華圏の視聴者には親しみを感じさせ、日本の視聴者には新鮮な感覚をもたらした。時(shí)折入るユーモアも楽しめ、『貓貓』の鋭い後宮の謎解きストーリーに期待が寄せられ、現(xiàn)在ライトノベルの売上は2700萬(wàn)部を突破。日本のライトノベル売上ランキングでもトップ5にランクインした」と紹介。

また、「『薬屋のひとりごと』のアニメ化が発表された際、日本のインターネット上では大きな議論が巻き起こったが、正式に放送が始まると、人気バンドである黃緑色社會(huì)が歌う主題歌が美しいアニメーションと相まって爆発的な人気を引き起こした?，F(xiàn)在、『薬屋のひとりごと』の放送権はNetflixが取得しており、10月に配信が開(kāi)始。聲優(yōu)陣も非常に豪華で、女性主人公の『貓貓』は実力派聲優(yōu)の悠木碧が演じ、男性主人公は『推しの子』で主役を務(wù)めた大塚剛央が演じている。放送開(kāi)始後は、貓貓の生き生きとしたさまざまな表情がネット上に登場(chǎng)し、人気を急上昇させている」とも伝えている。

さらに、主人公「貓貓」のもう一つ特徴についても觸れており、「『貓貓』は襲われたり、売り飛ばされたりするリスクを避けるために、普段は自分の顔にそばかすを描いて醜く見(jiàn)せているが、アニメ第6話のとある演出のためにそばかすメイクを落とし、代わりに鮮やかなアイシャドウと口紅を施した場(chǎng)面では、その美しさで視聴者を驚かせた。最近は、日本の中高生たちの間で『貓貓メイク』と呼ばれ、X（舊ツイッター）やTikTokなどでモノマネメイクが投稿されている」と紹介した。

コラムは同作について「現(xiàn)在の日本のアニメ市場(chǎng)では珍しい、獨(dú)自のスタイルを持った?jī)?yōu)れた作品である。異なるスタイルの作品を見(jiàn)てみたい、もしくは宮廷をテーマにした背景に興味があるのなら、この素晴らしい作品『薬屋のひとりごと』を見(jiàn)逃してはならない」と結(jié)んでいる。（翻訳?編集/巖田）