中國の自動車市場では2023年、ベントレーの販売臺數(shù)が前年比17．76％減、ランボルギーニが同16．99％減、ポルシェが同15．01％減など、いわゆる高級ブランド車の販売臺數(shù)が大きく落ち込んだ。中國メディアの界面新聞は原因について、景気の低迷以外にも原因があると紹介した。

ベントレーの場合、23年の全世界における販売（納車）臺數(shù)は前年比10．64％減の1萬3600臺で、中國での販売臺數(shù)は同17．76％減の3000臺だった。中國での販売の不調(diào)が、全世界での落ち込みを２けた臺にしてしまったとも言える狀況だった。ベントレーは、ハイエンド消費(fèi)者が価格に対する意識を強(qiáng)め、景気減速の圧力を感じたことが主たる原因との見方を示した。

ただし、ベントレーは販売臺數(shù)を落とす一方で、レザーや木材などカスタム分野での好調(diào)により、利益を確保していると見られる。同ブランドのカスタム分野の売り上げは前年比で43％増とされる。

フェラーリもカスタム分野で利益を上げた。全世界における販売臺數(shù)は前年比3．34％増の1萬3700臺と微増で、中國では4．07％減の1500臺にとどまったが、純利益は同34％増で、10億ユーロ（約1600億円）を初めて突破した。

ランボルギーニとポルシェも23年には中國市場で大苦戦した。ランボルギーニは23年、世界全體で前年比9．91％増の1萬100臺で、特に歐州、中東、アフリカ市場での伸びが大きかった。しかし中國市場では同16．99％減の845臺にとどまった。ポルシェの中國での売り上げは2年連続で減少して23年には同15．01％減の7萬9300臺だった。ポルシェの全世界における売り上げは同3．34％増の32萬200臺で、中國での不調(diào)が響いて微増にとどまった。

ポルシェ中國のミヒャエル?キルシュ総裁兼最高経営責(zé)任者（CEO）は中國での落ち込みの原因について、人気車種のカイエンがモデルチェンジをしたことや、価格競爭が異常に激化したことを挙げた。

界面新聞によると、世界的なコンサルティング企業(yè)のアリックスパートナーズの大中華區(qū)自動車コンサルティング業(yè)務(wù)パートナーの章一超氏は「これらの高級ブランドが中國で集団的に失敗したのは、経済と消費(fèi)の低下の影響を受けたものだ。また、中國の高級ブランド車が初めて初めて頭角を現(xiàn)したことの衝撃もあった」と述べた。

章氏は「特に電気自動車（EV）の分野では、富裕層が自動車を購入する際に、外國ブランドだけを念頭に置くのではなく、中國の高級ブランド車も考慮に入れるようになった」と指摘した。

ロールスロイスの23年の世界における販売臺數(shù)は前年比0.18％増の6032臺で、同社が1906年に設(shè)立されて以來最多だった。同社は地域別の販売臺數(shù)を公表せずに、中東、アジア太平洋、歐州の各市場で成長したと表明するにとどめた。同社にとって大中華圏は現(xiàn)在、米國に次ぐ世界第2の市場だ。（翻訳?編集/如月隼人）