2024年2月28日、中國メディア?第一財(cái)経は、中國の春節(jié)（舊正月）の過ごし方に変化が生じ、マイカーによる近郊都市観光が主流になりつつあると報(bào)じた。

記事は、交通運(yùn)輸部の李小鵬部長が28日に開かれた記者會見の中で「春運(yùn)（春節(jié)特別輸送體制）期間の移動狀況に大きな変化が生じ、マイカー移動が主力になった」との見解を示したと紹介。28日までの33日間で高速道路や一般國道?省道のマイカー移動者數(shù)は述べ58億人と過去最高に達(dá)したと伝えるとともに、鉄道や航空の旅客數(shù)も新型コロナ前を上回ったとした。

そして「春運(yùn)期間における移動狀況の大きな変化の背景には、自動車の普及がある」とし、公安部のデータとして2023年の中國國內(nèi)自動車保有臺數(shù)が3億3600萬臺、運(yùn)転者數(shù)が4億8600萬人に達(dá)したと紹介。今や自動車がカラーテレビ、冷蔵庫、スマートフォン同様にどの家庭にもある存在になったとし、自動車の普及と交通インフラの充実が相まって、多くの人が春節(jié)の帰省に合わせて実家付近の都市をドライブするようになったと伝えている。

また、ドライブ旅行の普及に伴い、従來の人気観光地や大都市だけでなく、これまでは訪れる人が少なかった地方の小都市も観光地としての人気が高まっていると指摘。多くの小都市が持つグルメや美景、豊かな歴史?民俗文化などの観光資源の魅力が急速に高まり、現(xiàn)地では観光業(yè)が経済の新たな成長點(diǎn)となることで、中國國內(nèi)各地域のバランスの取れた発展も促されていると紹介した。

記事は、春節(jié)の過ごし方が大きく変化していることについて広東省體制改革研究會の彭澎（ポン?ポン）會長が「もちろん、市民の所得水準(zhǔn)向上が関係しているほか、交通インフラの改善、消費(fèi)観念の変化と向上といった要因がある」と説明した上で、これまで旅行を全くしなかった、あるいは機(jī)會が少なかった人々も旅行をするようになり、中國の観光消費(fèi)のボリュームが拡大し続けているとし「これは観光消費(fèi)において非常に重要な構(gòu)造の変化だ」との見方を示したことを伝えている。（翻訳?編集/川尻）