1000個超の化石片をつなぎ合わせ、アンキロサウルス亜科の新種を発見―中國

人民網(wǎng)日本語版    2024年3月1日(金) 18時30分

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中國地質大學の準教授らが江西省會昌県の道路工事で発見された1000個以上の化石片の整理?修復を行い、この化石がアンキロサウルス亜科の新種「英良達泰竜」であることを発見した。

辰年に、中國の恐竜の種がまた増えた。中國地質大學(北京)の邢立達(シン?リーダー)準教授らが、江西省會昌県の道路工事で発見された1000個以上の化石片の整理?修復を行い、この化石がアンキロサウルス亜科の新種「英良達泰竜(Datai yingliangis)」であることを発見した。関連成果はこのほど、「Vertebrate Anatomy Morphology Palaeontology」に掲載された。研究チームは29日に成果発表會を行った。人民網(wǎng)が伝えた。

2016年、大學2年生の鈕科程さんは、ネットで化石の手がかりを発見した。當時、江西省會昌県貢水河沿岸では道路工事が行われていた?,F(xiàn)地のある村人が、路傍に散亂する割れ石の中に、かすかに白いものがあることに気づき、それを撮影した寫真をネットにアップした。鈕さんは、「小さい頃から化石が好きで、ずっとこの趣味を続けている。寫真を見て、アンキロサウルスの化石だと判斷した。この化石は粉々に割れており、最も小さい破片は指の爪ほどしかなく、全部で1000個ほどあった」と振り返る。それから2年後、化石愛好家のコミュニティーで、この割れた石の寫真が再び見られるようになった。當初寫真をアップし、問い合わせの書き込みをした村人はこの割れた石を大事に保管していた。鈕さんはさらに研究を進めるために、この村人に化石を寄贈してほしいと頼んだ。

その後、研究者は福建省英良石材自然歴史博物館の修理室で1400個以上の破片を整理し、それらをつなぎ合わせる作業(yè)に著手した。鈕さんは、「立體的で不規(guī)則的なパズルのようだった。2カ月近くかかってようやくそれぞれの化石の位置がほぼ判明した。その後の化石修復にはさらに半年以上かかった。この化石は完全な骨組ではないが、幸運にも頭部の保存狀態(tài)が良好で、頭骨や歯など、種の鑑定と研究に必要な重要情報が殘っていた」と話す。また、邢準教授は「修復してみると、化石の標本は、重なるようにして保存されている2頭の個體だった。2點の標本はいずれも成獣になっていない個體で、體長は約3.5メートルから4メートル」と説明する。

研究チームが名付けた「英良達泰竜」という名前には、安泰になるという意味が込められている。同恐竜の発見は、白亜紀後期の前期のアンキロサウルス亜科に対する重要な補完となり、アンキロサウルス亜科とアンキロサウルス亜科以外のアンキロサウルス科の分化に新たな証拠を提供した。この化石が重なった狀態(tài)で埋まっていたことは、アンキロサウルスの行動學の研究にとっても追加情報となった。これはアンキロサウルスの群居行動と関連している可能性がある。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/YF)

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