Record China 2024年3月5日(火) 6時0分
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中國では、春節(jié)(舊正月、2024年は2月10日)が明けてからEVなどの値下げラッシュが本格化した。従來タイプの燃料エンジン車からのシェア奪取の思惑があるとされるが「不健全」との批判もある。
中國では、春節(jié)(舊正月、2024年は2月10日)が明けてから電気自動車(EV)などの値下げラッシュが本格化した。技術(shù)の進歩や規(guī)模効果の出現(xiàn)などで価格競爭力がついたことで、従來型のエンジン車からシェアを奪い、また、他社EVからもシェアを奪おうとするEVメーカーの思惑があるとされるが、「長期戦略として不健全」との批判もある。中國メディアの長城網(wǎng)などが伝えた。
春節(jié)明けに先頭を切って値下げを発表したのはEV大手のBYD(比亜迪)で、2車種の最低販売価格を2萬元引き下げて7萬9800元とした。長安啓源、哪吒汽車(ナタ)、上汽通用五菱などのEVなど新エネルギー車ブランドが相次いで値下げに追隨した。値下げラッシュは新エネルギー車に集中しており、下げ幅は5%-15%で、金額としては數(shù)千元から、中には1萬元を超した例もある。
中國自動車流通協(xié)會の王都會長補佐は、新エネルギー車のメーカーは「値下げ能力」を獲得したことで、ガソリン車との「直接対決」を始めたとの考えを示した。BYDブランド広報処の李雲(yún)飛総経理も、規(guī)模拡大や産業(yè)チェーンの構(gòu)築で、EVの値下げが可能になったと強調(diào)した。かつては全體的に「ガソリン車より高い」と感じられたが、今ではガソリン車よりも低い価格を?qū)g現(xiàn)できたので、中國市場における「石油から電気へ」を加速させること可能になったという。
EVなどの値下げ攻勢にはまず、従來型のエンジン車からの「シェア奪取」の思惑があり、當然ながら他のEV車種との競爭に勝利する目的も存在する。多くの業(yè)界関係者は、24年の自動車市場の競爭は非常に激しくなり、値下げによってより大きな市場シェアを獲得することは、多くの自動車メーカーにとって必然的な選択との考えを示した。
しかし、EVなど新エネルギー車の「値下げ競爭」には批判的な意見もある。中國EV百人會の張永偉秘書長は、企業(yè)は競爭の圧力に直面すると、価格面で市場を獲得することを考えるようになると一定の理解を示した上で、価格競爭は「企業(yè)にとって短期的な発展のための1つの策略に過ぎない」と述べた。
問題は、EVなど新エネルギー車分野では、高度な技術(shù)が求められ、しかも技術(shù)の進歩が速いことだ。値下げによって「利益を度外視してもシェア獲得」が過ぎると、研究開発への投資に「ブレーキ」がかかることになりかねない。技術(shù)開発が滯れば、競爭力は低下する。
張秘書長は、自動車メーカーの今後について、長期的に勝つためには新技術(shù)を繰り返し獲得し、新製品を迅速に発売することで競爭力を確立し、そのことで市場を穫得することこそ「根本的な道」と指摘した。
中國製EVでは輸出増も目立つ。例えば上海汽車は1月、全世界での納車數(shù)が前年同月比20%増だったという。販売臺數(shù)の増加にともない、中國製EVは世界各地でブランド力を獲得しつつある。
前出の中國自動車流通協(xié)會の王會長補佐は、中國自主ブランドの自動車は、23年において500萬臺規(guī)模の輸出臺數(shù)を獲得したと指摘した上で、中國の自動車メーカーは國外の自動車メーカーよりも利益を出しており、海外での販売拡大は中國企業(yè)の研究開発を支え、発展を促すことができると主張した。そのため、中國の自動車メーカーにとって輸出増は極めて大きな意味を持つという。(翻訳?編集/如月隼人)
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