2024年3月7日、中國メディアの環(huán)球時報は、中國政府が「パンダ外交」の再開によって米國に関係改善のシグナルを発したとするシンガポールメディアの報道を伝える記事を掲載した。

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記事は、シンガポールメディアCNAの5日付記事を紹介した。それによると、米カリフォルニア州のサンディエゴ動物園と中國野生動物保護(hù)協(xié)會が今年2月、中國のジャイアントパンダ2頭を今夏にも貸し出す計畫に関する合意文書を締結(jié)したことを伝え、その意義について単なる合意にとどまらず、米中関係が改善に向かっていることを示す事象だとの見方を示した。

そして、1972年に當(dāng)時のニクソン大統(tǒng)領(lǐng)が訪中した際にパンダ2頭が中國から米國に寄贈され、現(xiàn)代の米中関係における大きなトピックとされて以降、中國は數(shù)十年にわたり「パンダ外交」を続け、當(dāng)初は寄贈で、後には貸與という形で他國との友好関係、協(xié)力関係強化を?qū)g現(xiàn)してきたと説明。愛くるしく世界的に人気の高いパンダを用いた外交は、中國が持つソフトパワーの一つとみなされてきたことを伝えた。

その上で、中國による西側(cè)に対する「パンダ外交」の発祥地として72年以降パンダを飼育し続けてきた米ワシントンDCのスミソニアン國立動物園では昨年11月、「メイシャン」と「ティエンティエン」の2頭が中國に里帰りしたことで約50年ぶりにパンダがいなくなったと指摘。米中関係の緊迫化に伴って「パンダ外交」がすでに終わりを告げたのではと憂慮する聲まで出たとした。

一方で、中國の習(xí)近平國家主席が昨年11月にサンフランシスコでバイデン米大統(tǒng)領(lǐng)と會談した際、米中関係改善の可能性に言及するとともに「われわれは米國とパンダ保護(hù)の協(xié)力を続け、両國國民の友好的感情を増進(jìn)する用意がある」と語ったことを紹介している。

さらに、中國政府によるパンダ貸與再開は米國市民への善意を示すと同時に、外交的な善意も數(shù)段階アップさせるものだとし、対米関係改善に対する真剣な姿勢の表れだと評した上で「米國からの投資を呼び込み、友好的な貿(mào)易大國という中國のイメージを再構(gòu)築することがもっと重要なのかもしれない」と伝えた。（翻訳?編集/川尻）