2024年3月12日、中國メディアの騰訊新聞は中國の大手自動(dòng)車メーカー「長城汽車」で、部長以上の幹部の離職者が急増していることを伝えた。

記事は初めに「春節(jié)前後は新年度のスタートに合わせ、各企業(yè)で人事異動(dòng)や離職者が増える傾向にあるが、今年の春節(jié)離職はいつもより強(qiáng)烈な嵐が巻き起こっている可能性がある。長城汽車では少なくとも3人の副社長クラスと10人以上の部長クラスを含む多くの中堅(jiān)以上の幹部従業(yè)員が自発的に離職を申し出ている。この離職者たちの中には、入社してわずか2カ月の人もいれば、20年以上在籍していたベテランもいるという」と伝えた。

記事によると、長城汽車の従業(yè)員たちの間では今回の離職者について「長城汽車全體で部長以上の幹部が700人いる中で、少數(shù)の人事異動(dòng)に過ぎず業(yè)務(wù)に影響はない」と考える人もいる一方、「昨年10月の反腐敗運(yùn)動(dòng)をきっかけに、董事長（魏建軍氏）の信用を失っている上層部は大規(guī)模な血の入れ替えと組織再編を行うかもしれない」という見方の方が一般的だという。

記事は次に、今回離職を申し出た長城汽車の主な幹部たちについて紹介した。春節(jié)前までCGO（Chief Growth Officer）として國際業(yè)務(wù)の責(zé)任者だった李瑞峰（リー?ルイフォン）氏は解任され、後任の史青科（シー?チンカー）氏が同社社長の穆峰（ムー?フォン）氏に報(bào)告しているという。また、販売サービス部門の責(zé)任者だった李芃呈（リー?ファンチョン）氏と、同社ブランドの「Haval（哈弗）」や「WEY（魏）」のマーケティング部門の責(zé)任者だった喬心昱（チャオ?シンユー）氏は、春節(jié)前に辭職を申し出たという。上記の副社長クラスに加えて、今年は10年以上同社に在籍していたベテラン従業(yè)員も多數(shù)辭職を申し出たか、すでに退職しており、同社ブランドの販売、広報(bào)、マーケティングなどに影響を與えているという。

記事によると、業(yè)界內(nèi)で「四天王」と呼ばれていた元日産の文飛（ウェン?フェイ）氏、元ボルボの寧述勇（ニン?スーヨン）氏、元大衆(zhòng)アウディの柳燕（リウ?イエン）氏、元北京現(xiàn)代の劉智豊（リウ?ジーフォン）氏らも18年に同社に加入したものの、相次いで退職しているという。このような同社の人材流出の原因として、記事は関係者を取材し「ナンバー2の王鳳英（ワン?フォンイン）氏が退職後、実質(zhì)的なマーケティング戦略部門がない同社では、車種計(jì)畫のほとんどを魏建軍氏が決定している。ほぼ魏氏のワンマン體制になっている」ことや「技術(shù)に執(zhí)著する魏建軍がリーダーシップを取り、大小さまざまな事に関與し、管理者にプレッシャーを掛けるため、マーケティング思考がおろそかになり、叱責(zé)を恐れる下の人間は指示待ち狀態(tài)になっている」と指摘した。（翻訳?編集/原邦之）