陝西省考古研究院は15日、中國北西部に位置する陝西省清澗県にある寨溝遺跡で、中國最古の2本の轅(ながえ)を持つ「雙轅車」が発見されたことを明らかにしました。

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寨溝遺跡の貴族の墓の考古學(xué)的発掘では、副葬品として多くの荷車が発見されており、極めて精巧で美しい青銅製の馬車も発掘されています。中でも注目されるのが、2本の轅（ながえ：牛車の前方に突き出した2本の長い棒）を持つ1臺(tái)の車です。これは、中國および?xùn)|アジア地域の考古學(xué)的調(diào)査で発見された最古の「雙轅車」とみられています。考古學(xué)者は、この車の構(gòu)造と特徴から、金文（古代中國の青銅器に刻まれた文字）や各種文獻(xiàn)に記録されている牛車や荷車だろうと推測しています。これは考古學(xué)的発掘による最も古い時(shí)代の運(yùn)搬用牛車だということです。

寨溝遺跡プロジェクトの責(zé)任者を務(wù)める陝西省考古研究院の孫戦偉副研究館員は、「2本の轅（ながえ）が平行に車箱の下に設(shè)置されている。これは非常に珍しい」と説明しました?！鸽p轅車」は、秦（紀(jì)元前905～紀(jì)元前206年）?漢（紀(jì)元前206年～220年）の時(shí)代、あるいは漢代以降に普及し始めたとされていました。しかし、今回の発見はさらに古い時(shí)代のものとみられ、車の発展とその構(gòu)造を研究する上で非常に貴重な資料を提供しました。また、この発見は、陝西省北部が荷車や馬がユーラシア草原から中原地區(qū)に伝わる際の重要な経由地であった可能性を示すものだということです。

2022年6月、陝西省考古研究院は黃土丘陵地帯における殷（紀(jì)元前17世紀(jì)頃～紀(jì)元前1046年）末期の集落と社會(huì)形態(tài)に対する研究を深めるため、陝西省北部で殷代遺跡の考古學(xué)的発掘を再開し、寨溝遺跡の系統(tǒng)的な調(diào)査、発掘を行い、重要な研究成果を収めました。寨溝遺跡での殷代の甲字型の墓11基の発見は、これまでに殷商文化圏以外で発見されたもののうち、最大規(guī)模、最多數(shù)で地位が最も高い貴族の墓地であり、殷末期には陝西省北部ですでに高度に発達(dá)した青銅文明が存在していたことを明らかにしています。（提供/CRI）