上海市虹口區(qū)はかつて日本人が多く住んでいたことで、日本人にとって歴史的に縁が深い場(chǎng)所でもある。もともと舊建築が多く殘っているエリアだが、虹口區(qū)のある路地にこのほど、まるでタイムスリップしたかのような民國(guó)時(shí)代の街並みが出現(xiàn)し、上海市民の間で大きな話題となっている。

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この街並みは映畫「醤園弄」の撮影のために組まれたセットで、監(jiān)督は國(guó)際的にも有名なピーター?チャン（陳可辛）氏、主演は日本でも知名度が高い國(guó)際派中國(guó)人女優(yōu)チャン?ツィイー（章子怡）。

上海で映畫撮影をする場(chǎng)合、通常は郊外にある専門の映畫村での撮影が多いが、この作品は市內(nèi)の路地をまるごと映畫セットにした。背景にはエリア一帯で近年実施されていた再開(kāi)発計(jì)畫があり、住民は軒並み立ち退きに伴い転居済みだ。緩やかにカーブし、沿道に民國(guó)時(shí)代からの歴史的建築が多く、距離もそれほど長(zhǎng)くない路地は映畫撮影にも適していたようだ。

セットがいつ組まれ始めたのかは定かではないが、1月初めにその様子を見(jiàn)かけた市民から大きな反響があり、平日?週末を問(wèn)わず多くの人が見(jiàn)に行くようになった。人が多い時(shí)間帯は警察官が出動(dòng)し、交通整理をする事態(tài)になっている。そんな話題のスポットに足を運(yùn)んでみることにした。

行ったのは週末。話題のスポットだけにたくさんの人が見(jiàn)物に來(lái)ていた。

週末の人出に備えてか、一部セットはビニールシートで覆われていた。

これは何の店舗かなと考えながら見(jiàn)ると楽しい。こちらは「観園」という名前の銭湯だ。

質(zhì)屋や葬儀時(shí)に死者に著せる服を売る壽衣屋とみられる。

寫真館、歯科、金物屋。こちらはもともとある舊建築を利用したセット。

上階は昔の住居を再現(xiàn)している。広告は滋養(yǎng)強(qiáng)壯のための薬用酒。

下部が開(kāi)放されているセットは寫真を撮る人で人気。このセットの中でも一番の見(jiàn)所がこちら。

殘念ながら多くの部分がシートで覆われているが、これは「醤園」というしょうゆ醸造兼販売店を再現(xiàn)したセット。上海料理に欠かせない調(diào)味料のしょうゆ。かつて上海の街中には至る所に「醤園」があった。

映畫タイトル「醤園弄」の「弄」とは小路や路地を意味する。民國(guó)時(shí)代に醤園弄で起きた殺人事件をテーマにしている。シートで覆われているこのセットを使って多くのシーンが撮影されている。

後日にまたロケ地を訪れると、シートが完全に外された醤園を見(jiàn)ることができた。

人と比べるとかなりの大きさであることが分かる。警備に當(dāng)たっている人によると、撮影が終了次第、セットも取り壊される予定とのこと。興味がある人は今しか見(jiàn)られない光景を見(jiàn)に行くといいだろう。（提供/フライメディア）