2024年3月20日、仏國際放送局RFI（ラジオ?フランス?アンテルナショナル）の中國語版サイトは、米大統(tǒng)領(lǐng)選でトランプ氏が勝利することに対して日本がさまざまな憂慮を抱えていると報じた。

記事は、米國の世論調(diào)査では今月13日現(xiàn)在、トランプ氏の支持率が47．2％でバイデン氏の45．1％をわずかに上回っていると紹介。トランプ氏が大統(tǒng)領(lǐng)選を優(yōu)位を進める中、日本では「もしトランプ氏が大統(tǒng)領(lǐng)になったら」を意味する「もしトラ」が一種の流行語になっているとし、日本が憂慮を抱く要因について解説している。

まず、日本を取り巻く安全保障環(huán)境が激変することへの憂慮を挙げた。「大統(tǒng)領(lǐng)になればロシアとウクライナの戦爭を1日で終わらせる」「ウクライナにはもう1セントも渡さない」という発言からトランプ氏はウクライナにロシアへの屈服、領(lǐng)土割譲を望んでいるとし、もしトランプ氏の思惑通りにロシアが勝利すれば、その盟友である中國や北朝鮮も刺激を受け、日本の安全保障環(huán)境はかなり悪化することが見込まれる上、トランプ氏が日米安全保障條約の約束を守るかどうかも不透明なため、日本にとっては非常に頭の痛い狀況になりかねないと論じた。

次にトランプ氏の政策の不確実性と価値観上の混亂に言及。前政権時代にトランプ氏が中國の習近平（シー?ジンピン）國家主席やロシアのプーチン大統(tǒng)領(lǐng)、北朝鮮の金正恩総書記と接觸を図り、価値観外交を標榜する日本政府は振り回されてきたとした上で、今月8日にもトランプ氏が権威主義的傾向があり、中國やロシアと密接な関係にあるハンガリーのオルバン首相と會談し、賞賛の言葉を浴びせており、次期政権でも同様の狀況になりうるとの見方を示している。

さらに、日本に米軍駐留費などの負擔増を強要し、米國の兵器を大量に購入するよう要求してくることへの懸念を指摘。トランプ氏は大統(tǒng)領(lǐng)任期中、日本が在日米軍駐留経費の負擔を大幅に増やさなければ日本からの米軍撤退もありうると語り、4倍の負擔増を要求した経緯があると紹介した。

そして最後に、トランプ氏が日本の巨額な対米貿(mào)易黒字について改めて不快感を示す可能性があるとし、トランプ政権時に発動し、バイデン政権になって撤廃された日本からの輸入鉄鋼やアルミニウムに対する大規(guī)模な関稅が、トランプ氏の大統(tǒng)領(lǐng)返り咲きに伴って復(fù)活する可能性があることを日本は憂慮していると伝えた。（翻訳?編集/川尻）