中國メディアの観察者網(wǎng)は17日、「ロシアの自動車市場でなぜ中國車が好調(diào)なのか」とする記事を配信した。

記事によると、中國車のロシアでの供給、販売は2023年に急速な伸びを示した。

ウクライナ問題で海外ブランドが次々撤退したことを背景に市場の空白を埋めていったのが中國勢だ。同市場での立ち位置はもはや「補助的モデル」ではなく販売ランキングで上位を占めるに至ったといい、記事は23年の中國車の販売臺數(shù)が前年の4．4倍となる55萬3000臺、輸入臺數(shù)は7倍の約80萬臺に達(dá)したことを伝えた。

そして、中國車のロシアでの競爭を可能としている要因として挙げたのが「ハイエンド需要への対応」だ。西側(cè)諸國の対ロ制裁が始まってからロシアの自動車価格は上昇を続けたもののその品質(zhì)は「お世辭を言いづらい」とし、「ロシアの消費者は若干高いが品質(zhì)が自國ブランドをはるかに上回る中國車を選ぶ傾向にある」と指摘。大量に輸入された中國車は250萬～350萬ルーブル（約410萬～570萬円）の市場を埋めているとも紹介した。長期的に見ると中國の自動車メーカーはロシアで長きにわたって80％以上のシェアを占める見通しという。

記事はさらにロシアの消費者が中國車を好む二つの主な理由として、「美しいデザイン」と「選択の幅の急激な縮小」に言及した。デザインの美しい中國車はロシア車に比べ高級感があり、また多くの西側(cè)ブランドが去ったことで「少しいい車」を手に入れたい消費者には「自國ブランドの『ラーダ』か中國車か」という選択しかほぼ殘されていないのだという。

記事はその一方でロシアでは以前から中國車に関心が持たれており、中國車に対する現(xiàn)在の歓迎ぶりは対ロ制裁、ロシアで西側(cè)の車が買えなくなったことだけが原因ではないとも指摘。中國車が持つ確かな質(zhì)こそが歓迎の根本的な原因だと論じた。

また、「何がロシアの消費者を中國車に殺到させているのか。答えは中國車の品質(zhì)、機能、デザイン、高級感などにおける急速な進(jìn)歩だ」とし、外観デザインをめぐっては「10年前のロシアで中國車は『スタイリッシュさが足りない』の代名詞だった。人々が中國車について話す時、歐州や米國、日本のモデルを模倣した外観だとしか言われなかっただろう。だがわずか數(shù)年間で全てが変わった。中國の大手メーカーは世界で最も優(yōu)れたデザイナーの招聘（しょうへい）に動き始めた」と説明した?！父咂焚|(zhì)な內(nèi)裝」「充実した設(shè)備」「安全性の高いエンジン」についても説明せを行い、「以前は歐州や韓國、日本車の『安価な代替品』と捉えられていた中國車だが、今は中國車自體がトレンドの代表だ。これは中國車の質(zhì)の高さと切り離すことができない」と論じた。（翻訳?編集/野谷）