北京の街を人民網(wǎng)日本人編集者のA姐とG姐がぶらりと歩いて紹介する、その名も「ぶらり北京」。今回は北京の地下をめぐる「もぐらツアー」。北京の地下鉄駅には、その駅がある場(chǎng)所の名物や歴史が分かる裝飾がたくさんあって、それを見(jiàn)て回るだけでも意外と見(jiàn)ごたえがあります。今回はそんな「地下鉄から見(jiàn)る北京ツアー」に出かけてみましょう！前編では19號(hào)線の駅をご紹介します。

【その他の寫真】

北京市に地下鉄が開業(yè)したのは今から53年前の1971年。昨年末時(shí)點(diǎn)で27路線まで増えている。今回はその中から、北京を南北に走る19號(hào)線と8號(hào)線の駅をたどってみよう。

あなたは知ってた？北京地下鉄豆知識(shí)

地下鉄「もぐらツアー」を始める前に、まずは北京の地下鉄に関する豆知識(shí)を少し仕入れておこう。

【その一】地下鉄ロゴの三つのアルファベット

北京の地下鉄の出入口にあるおなじみのマークは、三つのアルファベットを組み合わせたものだ。一番真ん中にあるのがB?！副本˙eijing）」のBだということは察しがつく。その外側(cè)がD。これが地下鉄という意味の「地鉄（Ditie）」のDであることもすぐ分かるだろう。では、一番外側(cè)にあるGの形の枠線が意味しているのは？これはなんと「公司（Gongsi）」のG！つまり、B、D、Gを合わせて「北京地鉄公司」。まさか會(huì)社名だったとは！

【その二】出入口のABCDに法則性あり

中國(guó)の地下鉄出入口は、日本のように數(shù)字ではなく、アルファベット記號(hào)で管理されている。つまりA、B、C、D……と呼ばれているのだが、この出入口のアルファベットに法則性があることを知っているだろうか。北京の地下鉄出入口は、基本的に西北がAになっていて、そこから時(shí)計(jì)回りに東北がB、東南がC、西南がDになっている。それが何か？と思うかもしれないが、これを覚えておくと、自分がどの出口から出ればいいかを知る目安になって、意外と便利なのだ。

こんな風(fēng)に覚えやすい仕組みになっているのは、北京の街が碁盤の目のような作りになっているからこそ。地下鉄の駅も交差點(diǎn)に作られていることが多く、出入口も東西南北に一つずつ設(shè)置されているケースが多い。ただし、すでに駅がある場(chǎng)所に新設(shè)された乗り換え路線ではE以降が使われていてこの限りではない。

それではいよいよ、北京地下鉄「もぐらツアー」に出発！

新宮駅

「もぐらツアー」のスタート地點(diǎn)は新宮駅。北京を南北に走る19號(hào)線の始発駅だ。かなり南にあるこの駅までわざわざ足を運(yùn)んだのは、改札を入ったところの天井にアクリル素材の裝飾があり、ライトの色が音楽の変化に合わせて変わるインスタレーションになっていると聞いたから。殘念ながらこの日は実際に変化する様子を確認(rèn)することはできなかったが、幾重にも重なった宮殿のデザインはそれだけでも十分美しかった。

新宮駅を後にして19號(hào)線を北上した2人の気分を一気に盛り上げてくれたのは、地下鉄車両とは思えないこんな特別車両！

19號(hào)線は大興空港線へ乗り継ぐ路線のため、2車両だけ通路スペースを広くとった特別車両が用意されている。なるほど、これなら大きな荷物を椅子の橫に置ける。

牛街駅

広々とした特別車両でゆったりと向かったのは牛街駅。牛街は北京最大のムスリム街で、イスラム教の文化や習(xí)慣など少數(shù)民族の文化が色濃く殘っている。

ホームや通路の天井には、藻井（そうせい）と呼ばれる格子狀の裝飾がある。そこに描かれているのはザクロの花。ザクロはイスラム教ではとても重要な花で、牛街の禮拝寺にもたくさん植えられている。

牛街という名稱は、牛肉を扱う商売をしている人が多かったことが由來(lái)だと言われている。その一方で、今の牛街一帯にはザクロ（石榴）がたくさん植えられていたため、「榴街（リウジエ）」と呼ばれていたが、この界隈で売られる牛肉が有名だったことから、やがて「榴（リウ）」の字がなまって「ニウ」に読み方が変わり、「牛街（ニウジエ）」と呼ばれるようになったという説もある。真?zhèn)韦韦郅嗓隙à扦悉胜い?、ムスリム街である牛街とザクロのつながりを感じさせる説ではある。

太平橋駅

牛街駅からさらに北上し、次は太平橋駅で下車。お目當(dāng)ては改札を出たところにあるこのそろばんだ。実際に玉を動(dòng)かすこともできるのだが、壁に設(shè)置されているため、玉が落ちてきてしまうのが玉にきず。

太平橋駅の裝飾のテーマは「金融」。これは近くに金融街があるからだ。計(jì)畫當(dāng)初はそのものズバリの「金融街駅」という名前だったそうだ。

そろばんのオブジェでひとしきり遊んだA姐とG姐は再び改札を通り、太平橋駅から平安里駅へ向かった。

平安里駅

平安里駅のデザインのモチーフはランタン。ホームにも通路にも天井からたくさんのランタンが下がっている。

積水潭駅

平安里駅からさらに北上して積水潭駅へ。駅名の由來(lái)となっている積水潭は、郭守敬が通恵河を開削した後、食糧を大運(yùn)河で北方へと輸送する「漕運(yùn)」の終點(diǎn)だった。そのため、ホームや壁畫などのデザインは水運(yùn)や水と関係がある。

牡丹園駅

積水潭駅からさらに北上して牡丹園駅で下車。牡丹園駅のホームには、天井に屆くような形で満開の牡丹の花がデザインされており、壁畫も牡丹盡くしだった。

牡丹園駅の名前の由來(lái)は、ここに牡丹園があったから……と書きたいところだが、この地に牡丹園があったことはない。では、なぜ牡丹園という名前がついたのだろうか？その答えは、1973年、テレビを生産する北京電視機(jī)廠がここに建設(shè)され、その商品名が「牡丹」だったからなのだそうだ。

牡丹盡くしの牡丹園駅を楽しんだA姐とG姐はここで10號(hào)線に乗り換え、北土城駅へと向かった（後編に続く）。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?文/勝又あや子）

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— 中國(guó)動(dòng)畫 (@RC00547555) April 26, 2024