環(huán)球時(shí)報(bào)はこのほど、「中國の宇宙開発は米國を追い抜くか」と題したシンガポールメディアの文章を紹介する記事を掲載した。

記事は、シンガポール紙?聯(lián)合早報(bào)の文章を引用。文章は中國の有人宇宙船「神舟17號(hào)」が4月30日に地球に帰還する一方、中國の月探査プロジェクト「嫦娥6號(hào)」が5月初旬に打ち上げられる予定となっており、中國の宇宙技術(shù)が米國との差を縮めていることを示していると紹介した上で、米航空宇宙局（NASA）のネルソン局長が「過去10年間の中國の宇宙開発分野での進(jìn)歩は非常に素晴らしく、米國は積極的に行動(dòng)を起こさなければ、數(shù)年後には中國に追い抜かれるかもしれない」と警告したことを伝えた。

文章はその上で、米國は1969年に月面著陸に成功してから50年が経過した現(xiàn)在も、月への再訪に難儀しているのに対し、中國は月への歩みを急速に進(jìn)めており、新世代の有人ロケット、新世代の有人宇宙船、月著陸船、月面服などを積極的に開発し、新しい発射場も建設(shè)していると指摘。中國はまた、國際的な月研究ステーションも建設(shè)していると紹介した。

一方で、ロケットの打ち上げ効率やコスト管理、「スターチェーン」の建設(shè)といった分野では、中國はまだ米國に遅れをとっていると指摘。中國はこれらの分野での差を埋めるべく、2023年7月には中國航天科工集団が超低軌道通信?遠(yuǎn)隔統(tǒng)合コンステレーション「楚天」の建設(shè)を開始し、30年までに300基の衛(wèi)星を運(yùn)用して、可視、ハイパースペクトル、赤外線など多種多様なリモートセンシングサービスをフルタイムで提供し、最終的には世界規(guī)模で10分以內(nèi)の即時(shí)運(yùn)用対応能力を?qū)g現(xiàn)することを発表したと伝えた。

文章は「近年の中國の航空宇宙技術(shù)の急速な発展を見れば、中國が米國をしのぐかもしれないというネルソン氏の懸念は無理からぬことだ」とする一方で、中國の航空宇宙がわずか數(shù)年で米國に追いつけるいうのも言い過ぎかもしれないと指摘。ネルソン氏が中國の急速な追い上げを強(qiáng)調(diào)するのは、NASAへの資金配分を増やすよう議會(huì)に促す意図があるのではないかとの見方を示した。（翻訳?編集/川尻）