中國(guó)は福建省の住民による観光目的での臺(tái)灣への渡航や臺(tái)灣産ブンタンの條件付き輸入解禁を相次いで発表した。臺(tái)灣メディアは中國(guó)側(cè)の規(guī)制緩和策について「臺(tái)灣側(cè)の専門家らからはさまざま見解が出ている」と報(bào)じた。

臺(tái)灣?中央通信社によると、対中関係をめぐっては対中融和路線の野黨?國(guó)民黨の立法委員（國(guó)會(huì)議員）17人が4月26日から28日までの日程で訪中していた。中國(guó)の文化?旅遊部は28日、福建省住民による離島?馬祖への旅行を再開させると國(guó)民黨の訪問団に伝達(dá)。中國(guó)海関総署（稅関）も同日、検疫の基準(zhǔn)をクリアした臺(tái)灣産ブンタンなどの農(nóng)水産物の輸入を認(rèn)める方針を発表した。

中國(guó)の政治?経済勢(shì)力への抵抗などについて考えるシンクタンク、臺(tái)灣経済民主連合の許冠沢副秘書長(zhǎng)は取材に「中國(guó)は臺(tái)灣に対して経済的圧力を加え続けている」と指摘。局所的に遮斷して経済的つながりを切り離すというやり方を先に取った後で、「一つの中國(guó)」に関する「92年コンセンサス」に賛同する人の仲介を通じて改めて規(guī)制を解禁することで「『一つの中國(guó)』を受け入れてこそ甘い蜜が吸える」とのメッセージを発している」との見方を示した。

一方、両岸（臺(tái)灣と中國(guó)）の経済?貿(mào)易交流を推進(jìn)する海峽両岸経貿(mào)文化交流協(xié)會(huì)の鄧岱賢秘書長(zhǎng)は、中國(guó)が臺(tái)灣に向けて発表した措置は「一種の善意」とみなすことができると語(yǔ)った。鄧氏は「関係を改善するためには雙方の善意が必要だ」とし、「中國(guó)が一歩歩み寄ったからには臺(tái)灣の政府の関係部門もそれに応えることが期待される」との考えを示した。

また、5月20日の頼清徳?新総統(tǒng)就任を前に中國(guó)がこのメッセージを発出したことは「新政権にとっては好転の機(jī)會(huì)になる。もし臺(tái)灣政府が何かしらの応答をすれば、北京もその善意を理解することができ、両岸関係改善の契機(jī)になる」との見解を明らかにした。（編集/日向）