中國資本でカンボジアに運河建設(shè)、「歓迎の聲」と「警戒の聲」―シンガポールメディア

Record ASEAN    2024年5月13日(月) 7時30分

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シンガポール華字メディアの聯(lián)合早報はこのほど、カンボジア國內(nèi)で中國資本による建設(shè)が今年後半に始まるフナム?テコ運河を巡る、さまざまな見方を紹介する記事を発表した。寫真はカンボジア首都プノンペンの風(fēng)景。

シンガポール華字メディアの聯(lián)合早報はこのほど、カンボジア國內(nèi)で中國資本による建設(shè)が今年後半に始まるフナム?テコ運河を巡る、さまざまな見方を紹介する記事を発表した。同運河はカンボジア経済に大きな恩恵をもたらすとして歓迎する意見がある一方で、環(huán)境問題への影響や中國が軍事利用する可能性を懸念する聲があるという。

フナム?テコ運河はカンボジア首都のプノンペンとタイランド灣を結(jié)ぶ全長180キロ、幅100メートル、深さ5.4メートルの積載量3000トンの船舶が利用できる運河で、2028年の完工を見込む。建設(shè)を請け負う中國路橋集団は、數(shù)十年間の占有権を取得するとされる。同運河が完成すれば、カンボジアからのベトナムの港灣を通じた海運輸出が最大で70%削減できるとみられている。

ニュージーランドのオークランド大學(xué)の名譽研究者でもあるカンボジア開発研究所(CDRI)のンギン?チャンギットシニアリサーチフェローは、同運河により、カンボジアの繊維製品や原材料をプノンペンから海まで運ぶ距離が短縮され、溫室効果ガスの排出が削減されると述べた。また同國の農(nóng)業(yè)でかん漑のレベルが上がれば、運河沿いに暮らす160萬人のカンボジア人が恩恵を受けるという。

ンギン氏は一方で、中國の投資や援助を受けてカンボジア経済が発展してインドシナ半島における同國の政治的影響力が向上することは「中國の利益につながる可能性がある」と述べ、「ベトナムと米國の関係がより密接になるにつれ、メコン地域では中米の競爭によって地政學(xué)的な緊張がさらに高まるかもしれない」との見方を示した。

また、同運河の環(huán)境に対する影響を懸念する聲もある。ベトナムのサプライチェーンの専門家であるグエン?フン氏は、運河によって既存の人口の流出や農(nóng)業(yè)用地の喪失、濕地帯の減少が起きる可能性があると述べた。米スティムソンセンターの持続可能な開発プロジェクトの責(zé)任者であるアイラー氏は、運河によって「ベトナムの大規(guī)模なコメ生産のために使用可能な水量が減少する」と主張した。

カンボジアのスン?チャントル副首相は水資源に関連する問題について、「運河はかん漑や漁業(yè)にも使われるが、運河に使われる水の量は『大海の一滴』にすぎない。運河は最大で毎秒5立方メートルの水を海に排出するが、メコン川は毎秒8000立方メートルの水量を海に流している」「運河が環(huán)境に與える影響は小さく、ストローほどの大きさしかない」などと説明した。

メコン川については、水資源の利用と調(diào)整を行うための、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナムの4カ國が參加するメコン川委員會がある。

ソン副首相は、カンボジアはメコン川委員會に運河建設(shè)計畫を通知したが、同プロジェクトについて地域の他の國に相談することはないと述べた。カンボジア政府は要請があれば、メコン川委員會に情報を追加提供する用意もあるが、そのようにする法的義務(wù)はないとした。

一方でメコン川委員會は、カンボジアに対しては數(shù)回にわたり要請し、2023年8月と10月に正式な書簡を送ったにもかかわらず、運河を評価するために必要な情報は伝達されていないとしている。

軍事面については、中國の軍艦が同運河を利用してメコン上流に進出するのではないかとの懸念も出た。スン副首相は「絶対にありえない」「われわれの憲法は、いかなる外國軍もカンボジアに入ることを認めていない」と、完全否定した。

ベトナム駐在の西側(cè)外交官も、ベトナムが安全保障上のリスクに直面しているとするベトナム人學(xué)者の警告について、運河の深さと水門の規(guī)模が限られているとして、中國に軍事利用される恐れがあるとの主張は「やや誇張されている」として、取り合っていないという。(翻訳?編集/如月隼人

※記事中の中國をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現(xiàn)地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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