臺(tái)灣の新総統(tǒng)に民進(jìn)黨の頼清徳氏が20日、就任した。就任演説で頼氏は中國(guó)との関係について、「中國(guó)の一部」との本土側(cè)の主張を否定。蔡英文前総統(tǒng)の現(xiàn)狀維持路線を基本的に踏襲したが、頼氏を「臺(tái)灣獨(dú)立派」と警戒する中國(guó)當(dāng)局は「獨(dú)立仕事人の本性が丸出し」などと非難した。

頼氏はかつて黨內(nèi)の急進(jìn)派に屬し、臺(tái)灣獨(dú)立を聲高に主張していた。その後は抑制的な態(tài)度に転じて、昨年1月の記者會(huì)見では「臺(tái)灣は既に獨(dú)立國(guó)家であり、改めて獨(dú)立を宣言する必要はない」と語(yǔ)っていた。

臺(tái)灣?中央通信社などによると、就任演説で頼氏は臺(tái)灣の現(xiàn)狀維持を強(qiáng)調(diào)し、中國(guó)とともに平和と繁栄を追求したいと訴える一方、「臺(tái)灣を併合しようという中國(guó)のたくらみは消えない」として、防衛(wèi)力の強(qiáng)化に引き続き取り組む姿勢(shì)も明らかにした。

頼氏は「中華民國(guó)と中華人民共和國(guó)は互いに隷屬しない」と明言。臺(tái)灣と中國(guó)の正式名稱を用いて雙方が対等の関係だとした。中臺(tái)雙方の窓口機(jī)関が事務(wù)レベル折衝で「一つの中國(guó)」原則を口頭で認(rèn)めたとされ、中國(guó)が対話の前提とする「1992年コンセンサス」には觸れなかった。

蔡氏は2016年の就任演説で、中臺(tái)を「（臺(tái)灣海峽の）両岸」と呼び、明確に二國(guó)間の関係と位置付けることを避けていた。頼氏は蔡氏との微妙を差ものぞかせた。

さらに頼氏は「中華民國(guó)の國(guó)籍を有する者を中華民國(guó)の國(guó)民とする」との臺(tái)灣の憲法の規(guī)定に言及?！钢腥A民國(guó)の國(guó)籍」を持たない中國(guó)の人々を「國(guó)民」に含めない立場(chǎng)を示した。憲法は領(lǐng)土に関して具體的に明記していないが、頼氏が「憲法に反して、中國(guó)大陸を排除している」との指摘も出ている。

これに対し、中國(guó)の王毅共産黨政治局員兼外相は「民族と祖先に背く恥ずべき行為をしている」と頼氏を名指し?！概_(tái)灣問題は中國(guó)の核心的利益の核心だ」とした上で「『臺(tái)灣獨(dú)立』の分裂活動(dòng)は臺(tái)灣海峽の平和にとって最大の破壊的な要素だ」と述べた。

中國(guó)で臺(tái)灣政策を主管する國(guó)務(wù)院（內(nèi)閣）臺(tái)灣事務(wù)弁公室は、頼氏が就任演説で中臺(tái)は別の國(guó)家だとする「二國(guó)論」を展開したとして、「臺(tái)灣海峽の平和の破壊者だ」と糾弾する報(bào)道官談話を発表。「臺(tái)灣獨(dú)立仕事人の本性が丸出し」とも斷じた。改めて頼氏を「臺(tái)灣獨(dú)立派」と見なして、対話を拒む構(gòu)えを示した形だ。

臺(tái)灣でも中國(guó)との関係を重視する最大野黨?國(guó)民黨は「『二國(guó)論』をはっきりと表面化させ、國(guó)民の不安を招いた」と批判。國(guó)民黨に近い主要紙?聯(lián)合報(bào)は「頼氏が臺(tái)灣獨(dú)立工作者であることを改めて証明した」と報(bào)じた。（編集/日向）