中國のマクドナルドで販売されたトランシーバーが人気を集め、高値で転売されたり、偽物と疑われる商品が販売されたりするなど騒動(dòng)になっている。中國メディアの九派新聞が25日付で伝えた。

記事によると、トランシーバーは6月1日の児童節(jié)（國際こどもの日）に合わせ、今月22日からオンライン?オフラインの両方で限定販売されている玩具。商品購入時(shí)に38元（約820円）を追加で支払うともらうことができ、全國で50萬セットの數(shù)量限定品となっている。マックフライポテトとチキンマックナゲットの形をした2個(gè)セットになっており、300メートル以內(nèi)の相手と通信できる。

トランシーバーは発売當(dāng)初から人気で購入希望者が多かったため、一時(shí)マクドナルドのアプリや店舗の注文用機(jī)械がクラッシュする事態(tài)にも見舞われた。マクドナルドはその後、「トラブルは（トランシーバー販売の）キャンペーンが好評を博したためで、現(xiàn)在は順次復(fù)舊しています。ご理解に感謝しています」とコメントを発した。

マクドナルドの関係者によると、トランシーバーの発売から數(shù)日は売り上げが通常時(shí)の數(shù)倍に増加した。消費(fèi)者からは、通常のメニューを注文したが提供までかなりの時(shí)間がかかったとの聲も上がったそうだ。オンラインでも入手困難な狀況が続き、天貓（Tmall）旗艦店のライブコマースでは毎日午前中に500セットが発売になるが、24日には60萬人近くが買い求め、購入できる確率は1000分の1以上だったという。

商品の実質(zhì)的な価格は38元だが転売ヤーが買い占めるケースも多く、中古品売買プラットフォームでは高いところで300元（約6500円）ほどで取り引きされている。また、あるECプラットフォーム內(nèi)のウェブショップは54～88元で販売しており、すでに1萬點(diǎn)以上を売り上げたとのこと。同店の擔(dān)當(dāng)者は「正規(guī)品」と強(qiáng)調(diào)したものの仕入れ元については一切語らず、偽物の疑いもあるようだ。

悪徳業(yè)者にだまされたケースもある。ある消費(fèi)者は「私がオンラインで注文した時(shí)、先方（店）は當(dāng)日中に発送すると言った。しかし、翌日に『60元（約1300円）を追加で支払わないと発送できない』と連絡(luò)してきたので斷ると『もうかったぜ』と吐き捨てて、私のアカウントをブロックした」と証言した。

なぜこれほど人気を博しているのか。マーケティングの専門家は「若者はソーシャルメディアへの屬性が強(qiáng)く、（トランシーバーは）販売前から関連畫像や動(dòng)畫がSNSに投稿され、宣伝が行われていた。限定品は希少でコレクション価値が高く、購入者がSNSに投稿してひけらかすことでさらなる話題を呼んだ」と分析した。

記事によると、一部の消費(fèi)者からは「システムの問題で注文が自動(dòng)キャンセルされ、通知も補(bǔ)償もなかった」「今回のキャンペーンは同一アカウントが複數(shù)回購入できるようになっており、転売ヤーに利する形で一般の消費(fèi)者の利益を損なうもの。（転売ヤーのトランシーバー目的の購入による）食品廃棄の問題もある」といった不満の聲も出ているという。（翻訳?編集/北田）