2024年5月27日、北京商報(bào)は、中國でコカ?コーラとペプシが飲料の値上げに踏み切る一方で、國産飲料ブランドがシェア獲得に向けた攻勢を強(qiáng)めていることを報(bào)じた。

記事は、コカ?コーラはこのほど河北省、河南省、山東省などの地域で値上げの通知を発表し、コカ?コーラ、スプライト、ファンタの888ミリリットルボトルを5元（約110円）に、2リットルのボトルを7元（約150円）に調(diào)整したと紹介。ペプシもこのほど900ミリリットルボトルのペプシコーラ、セブンアップ、ミリンダの価格を5元に引き上げたと伝えた。

そして、北京市では現(xiàn)在、3元（約65円）で購入できる飲料が少なくなっており、ミネラルウォーターや小さな容量のソフトドリンクなどしか変えず、通常サイズのジュースやお茶、清涼飲料水、スポーツドリンク、炭酸飲料、コーヒーはいずれも3元以上で、コンビニエンスストアでは5元以下の商品を見つけることも難しくなったとした。

一方、外國の2大飲料メーカーの値上げに対して、國産の飲料水メーカーは価格攻勢を仕掛けてシェアの奪取に乗り出していると指摘。特に外國ブランドの弱點(diǎn)であるケータリング分野で攻勢を強(qiáng)めており、國産大手ブランドの大窯は飲食店向けに新製品の500ミリリットル入りソーダを4元（約45円）、520ミリリットルのガラス瓶飲料を3元とメーカー希望小売価格よりもかなり安い値段で販売していると紹介した上で、同ブランドの責(zé)任者が「コカ?コーラやペプシの値上げに追隨する動(dòng)きはないだろう。われわれも値上げの予定はなく、今後も低価格で高品質(zhì)な製品を発売する」との姿勢を示したことを伝えた。

記事は、大窯以外の國産メーカーも同様の動(dòng)きを見せていると紹介した上で、「國內(nèi)清涼飲料ブランドが市場競爭で優(yōu)位に立つ自信があることの表れ」と評価。中國の消費(fèi)者が健康志向へとシフトしていることで、國産ブランドにとっては低糖、無糖の炭酸飲料など健康的な飲料市場のシェアを獲得するチャンスも生まれていると伝えた。また、食品業(yè)界アナリストが海外メーカーの値上げについて技術(shù)革新や原材料調(diào)達(dá)コストの上昇などが背景にあるとし、國內(nèi)メーカーにとっては追い風(fēng)が吹いているとの見方を示したことを伝えた。（翻訳?編集/川尻）