中國メディアの環(huán)球時報によると、オーストラリアのABCニュースはこのほど、「米國と歐州連合（EU）が中國車に障壁を設(shè)けている一方で、オーストラリア人は記録的な水準(zhǔn)で中國車を購入している」とする記事を掲載した。

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記事はまず、「オーストラリアの道路は長い間、自動車大手の日本、ドイツ、米國によって支配されてきたが、中國は急速に地位を獲得しつつある。今年、中國車はオーストラリアの新車販売で3番目に人気のある選択肢となった」と伝えた。

記事によると、オーストラリアにおける中國車の販売臺數(shù)は2014年の4154臺から昨年は19萬3433臺に飛躍的に急増した。中國の自動車メーカー、広州汽車集団と吉利汽車のモデルが來年、オーストラリアの道路に登場予定で、この傾向は今後も続くとみられる。

記事は「中國車の成功は一夜にして起こったわけではない。中國政府は、自國の脆弱な自動車産業(yè)を歐米やアジアの大國に追いつかせようと何十年も努力してきた。內(nèi)燃機(jī)関車の時代には達(dá)成できなかったが、電気自動車（EV）の時代には成功を収めた」とし、シドニー工科大學(xué)オーストラリア?中國関係研究所のマリーナ?チャン氏によると、「大規(guī)模な産業(yè)政策と財政的補(bǔ)助金」がEV産業(yè)の成熟に役立った一方で、中國には競爭上の優(yōu)位性もいくつかあり、中國のEV業(yè)界はサプライチェーンの大部分をコントロールしているため、他の自動車メーカーが複數(shù)の大陸にまたがっていることも多いのに対し、中國ブランドのサプライチェーンは非常に短いことが多い。同氏は「世界のEVメーカー上位20社のうち半數(shù)は中國企業(yè)で、市場を獨(dú)占している大手10社は販売競爭で勝ち殘った企業(yè)たちだ。政府の補(bǔ)助金や政策によって選ばれたのではなく、まさに市場の競爭と統(tǒng)合の結(jié)果だ」と語る。

記事によると、消費(fèi)者意識の高まり、コスト競爭力、技術(shù)の進(jìn)歩、オーストラリア?中國自由貿(mào)易協(xié)定による関稅の引き下げなどが、オーストラリアにおける中國車の販売促進(jìn)に貢獻(xiàn)している。この成長の大部分はEV人気の高まりによるもので、昨年オーストラリアで販売された8萬6828臺のうち7萬2342臺が中國製だった。

オーストラリア連邦自動車産業(yè)會議所（FCAI）の広報擔(dān)當(dāng)者は、競爭の激化と中國製車両の入手しやすさによって「消費(fèi)者の選択肢が広がり、オーストラリア人は仕事、娯楽、家族に最も適した車を購入できるようになった」と述べているが、中國製自動車の売上増加は中國ブランドだけによるものではない。FCAIの販売データによると、昨年オーストラリアで販売された中國製自動車約20萬臺のうち4分の1は米テスラが中國で生産したEVだ。

オーストラリア政府は今のところ、関稅導(dǎo)入に関して米國に追隨していない。その主な理由は、オーストラリアには保護(hù)すべき自動車産業(yè)がもはや存在しないためで、チャン氏によると、中國がEVで「市場をあふれさせている」との主張があるにもかかわらず、世界の自動車市場は依然として內(nèi)燃機(jī)関車が主流であり、消費(fèi)者は最終的に「自分のニーズに合った製品を選ぶ」ことになる。（翻訳?編集/柳川）