中國の自動(dòng)車大手メーカーの長城汽車（GWM）は5月末、歐州本部の閉鎖を発表した。8月31日にはすべての雇用契約を終了する?，F(xiàn)地で電気自動(dòng)車（EV）の販売が減速していることなどが背景にあるとみられるが、中國メディアは「歐州市場から撤退することはなく販売は継続」と伝えた。

GWMは1984年設(shè)立で生産拠點(diǎn)は河北省保定市にある。2023年の新車販売臺(tái)數(shù)は前年比15．3％増の123萬1000臺(tái)で、うち海外は前年比82．5％増の31萬6000臺(tái)で過去最高となった。

今年1月にはタイで中國車メーカーとして初めてEVの生産を始めた。2016年には橫浜市に研究開発拠點(diǎn)として「長城日本技研」を置いた。

GWMは21年11月、ドイツ?ミュンヘンに歐州本部を設(shè)立。歐州市場を開拓するための中心部とした。複數(shù)の海外メディアの報(bào)道によると、事務(wù)所閉鎖に伴い、現(xiàn)地の約100人の従業(yè)員が解雇され、歐州新市場開拓計(jì)畫を中止する。

中國共産黨機(jī)関紙?人民日?qǐng)?bào)系の環(huán)球時(shí)報(bào)がGWMの関係者を取材したところ、閉鎖の原因については「歐州のEV市場が日増しに苦しくなっている」説明。さらに間もなく歐州で導(dǎo)入される関稅により、グループの未來の歐州における戦略も調(diào)整されるという。

同時(shí)にGWM側(cè)は歐州市場から撤退することはなく、引き続きドイツや英國を含む既存の歐州市場で自動(dòng)車を販売すると表明。歐州事業(yè)は中國事業(yè)部門によってリモートで監(jiān)督管理される。

関係者は「GWMの歐州部品倉庫をドイツのニュルンベルクからオランダのアムステルダムに移すとともに、倉庫の面積を倍に拡大し歐州の取引先にサービスを提供する」と述べた。

中國汽研北京院のグローバル化研究専門家の許広健氏は「GWMのこの措置には二つの原因があるとみられる」と指摘。「まず経営レベルで必要な調(diào)整を行い、海外事業(yè)を最適化する。次にEU（歐州連合）の貿(mào)易の新たな情勢を考慮し、一部の措置を講じることで未來の投資の損切りを行い、重大な影響を回避する」と言及した。

その上で許氏は「中國自動(dòng)車メーカーは現(xiàn)地の資源を十分に利用し、現(xiàn)地の企業(yè)および機(jī)関と各種形式の協(xié)力関係を構(gòu)築することを検討すべきだ」と提案?！脯F(xiàn)地のディーラーとの協(xié)力は売買関係のみに限られず、深く結(jié)び付くことでブランドの樹立とマーケティングの全過程に參加し、かつ現(xiàn)地企業(yè)と互恵関係を構(gòu)築するべきだ」などとして、「中國が海外に持つ既存のネットワーク資源を含め、各レベルで協(xié)力してリスクを事前に認(rèn)識(shí)?判斷することで効果的に対応することが可能だ」との見方を示した。（編集/日向）