中國メディアの環(huán)球時報は、米中両國が人工知能（AI）分野で協(xié)力を進めるべきだとする米メディアの文章を紹介した。

記事は、米メディア?インクスティックの5日付文章を引用。インクスティックの文章は、米中関係における多くの問題と同様に、米國の政策立案者たちはAIを両國間のゼロサムゲームとみなし、中國に追いつかれることを恐れていると伝える一方、「実際のところ、中國との協(xié)力は米國がAIの分野で遅れをとらないようにするための最善の方法であるだけでなく、唯一の方法である可能性さえある」と指摘した。

そして、「現(xiàn)在AI研究の分野では両國はほぼ互角である一方、AI規(guī)制の方面では中國が先行しており、米國は中國とのAI協(xié)力を進めるためにゼロサム思考を克服するとともに、AIアルゴリズムの規(guī)制基準(zhǔn)確立に向け協(xié)力する必要がある」と論じ、「米國政府はAIにおけるゼロサムゲームは技術(shù)の進歩を阻害するだけだということを認(rèn)識すべきだ」とした。

また、スタンフォード大學(xué)が昨年、米中間のAI協(xié)力が両國間の他のどの分野よりもはるかに多く行われているとする調(diào)査結(jié)果を発表したことを紹介し、「両國の民間におけるAI協(xié)力がいかに緊密であるかを考えれば、米國政府が中國との協(xié)力を妨げることは不可能であり、AI技術(shù)開発にとって有害な行為だ」と指摘している。

文章は「殘念ながら米國は中國のAI技術(shù)に懐疑的であり、両國間のAI協(xié)力を弱らせようとしている」とし、その理由の一つが知的財産権の盜用に対する懸念であると紹介する一方で、「実際AIの分野では、知的財産権が絡(luò)むアルゴリズムの入手は最も簡単なステップに過ぎず、入手したアルゴリズムの訓(xùn)練のほうがはるかに困難。多くのハードウエア資源と高いコストが必要だ」とし、知的財産権に対する懸念はむしろ低いとの認(rèn)識を示した。

その上で、5月にスイスのジュネーブで開催されたAIに関する米中政府間対話について、両國の協(xié)力を深めるための第一歩になるかもしれないと期待を寄せつつ、「もちろん、両國は相互信頼を築かなければならない。米國はイノベーションで、中國は迅速な市場化という面で強みを持つ。両國が協(xié)力すればAIに関する國際的な規(guī)制の枠組みを構(gòu)築することができるだろう。両國政府は、高度な技術(shù)を持つ人材がよりよく協(xié)力し、相互信頼を高めながら関係を改善できるよう支援すべきだ」と論じた。（翻訳?編集/川尻）