日本僑報社 2024年6月23日(日) 13時0分
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上海での生活を経験して、私が日本で感じていた中國に対するイメージや考え方が大きな間違いであったことに気づきました。
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上海に來て2年。張家界などの世界的な観光地を訪れる機會にも恵まれましたが、まだまだ訪れてみたい場所がたくさんあるので、これからが楽しみです。
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しかし、日本のニュースを見ると中國を批判するようなことを報道しています。中國に一度も行ったことがない人や一度も中國人と関わったことのない人がこのニュースをみて、良いイメージを持つとは思えません。テレビで取り上げられているのはあくまでも政治や政策などの「中國」という一つの國についてです。
ですが一つの國を批判するニュースばかりだと、その國で生まれ育った人にも良くない印象を與えてしまいます。例えば、中國がロックダウンになった時の日本のニュースです。日本では「ロックダウンをしても意味がない」「國民のほとんどが反対しているから早くやめるべき」などの內(nèi)容のニュースしか流れていませんでした。偶然見てしまった私はとてもショックでした。私も日本にいた時にはこのようなニュースや身近な人の言ったことを聞いて、なんとなく良くないイメージを持っていました。
小學5年生の時に中國から転校生がきましたが、あまり仲良くなれませんでした。中國語しか分からないのに、いきなり日本に來てすごく戸惑って困っているのは分かっているのに、言葉がわからないということをその子と話せない、その子に何もしなかったことの言い訳にして過ごしていました。罪悪感はありましたが、卒業(yè)まで楽しく過ごせたのでそんなに気にしていませんでした。
その後、中學校に入學すると、上海に引っ越すことが決まりました。コロナ禍だったことと、これから生活する國が中國だということに大きな不安を感じていました。ですが、実際に中國に來てみると今まで感じていた不安が一気に消え去りました??崭郅扦?、同じ飛行機に乗っていた人達が困っている私たちに英語や翻訳機を使って一生懸命に教えてくれました。中にはカタコトの日本語を使って説明してくれる人もいました。何時間も私たちに付き合ってくれた人達には今でも感謝しています。
中國に初めて來たこの日から少しずつ中國に対する私の中のイメージは良くなってきました?!袱猡盲戎袊摔膜い浦辘郡ぁ工人激à毪瑜Δ摔胜盲皮繒r、上海はロックダウンになりました。もっといろんなところに行きたかったのに……。家の中から一歩も出られなかった四ヶ月間、私はショックでなにもやる気になれませんでした。
ですが、その四ヶ月間でたくさんのことを?qū)Wび経験し、かけがえのない人とも出會い、中國人の優(yōu)しさにたくさん觸れることができました。なかなか欲しい食べ物が手に入らない時、隣に住んでいるご夫婦がわけてくれたり、PCR検査の登録に戸惑っている時中國人の方に教えてもらったりしたこともありました。
また普段はそっけない方でも進んで助けてくれ、人間は見た目で判斷してはいけないと改めて考えさせられました。PCR検査の登録をきっかけに今でもその方には中國の身近な文化や中國語、美味しい中國料理屋などを教えてもらっています。毎週末になると中華料理屋に連れて行ってもらっています。そのおかげで、同じ料理でもお店によって味や使っている食材が違うことに気づくことができ、料理別に自分好みのお店を見つけることもできました。
長く苦しかったけれど、貴重な経験ができました。たくさんの経験を通して、自分自身も中國人に対する考え方も大きく変わった四ヶ月間だったと思います。今まで助けてもらった人たちに恩返しをするような気持ちで今、現(xiàn)地校の國際部に入學して中國語を一生懸命勉強しています。いつか私が助けてもらったように今度は私が助けてあげられるように。
中國に初めて來た日から今日までたくさんの中國人に助けられながら生活してきました。上海での生活を経験して、私が日本で感じていた中國に対するイメージや考え方が大きな間違いであったことに気づきました。私が中國に來て戸惑っていた時にはみんなが助けてくれたのに昔の私はそれができなかった。私の小學校に來た転校生に冷たく接してしまったことをとても後悔して、罪悪感でいっぱいです。
そんな失敗を活かし、これからは助けを求めている人たちみんなに手を差し伸べられるような心の溫かい人間になろうと決意しました。偉い人が言っていることやいつどこからか流れてきた噂を鵜呑みにするのではなく、実際にはどうなのか自分の目で確かめてみることが大切だと思います。今私は中國が大好きです。中國には良いところがまだまだ數(shù)えきれないほどあります。いつかあなたの足で中國に來て、あなたの目で中國の素敵なところを見つけてみませんか?きっとあなたも中國を好きになれるはずです。
■原題:私がみた中國
■執(zhí)筆者プロフィール:福島 芽吹(ふくしま めぶき)
2008年東京都生まれ、東京都國立市育ち。中學2
年生の時に母親の仕事の都合で上海に引っ越し、日本人學校に通う。上海での貴重な経験を通して本格的に中國語を勉強したいと思い、高校は中國の現(xiàn)地校の國際部に通っている。
※本文は、第6回忘れられない中國滯在エピソード「『香香(シャンシャン)』と中國と私」(段躍中編、日本僑報社、2023年)より転載したものです。文中の表現(xiàn)は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報社の許可を得て掲載しています。
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