2024年6月21日、騰訊新聞は、中國(guó)サッカー界で年齢詐稱が依然として存在しており、近ごろでは年齢だけでなく氏名まで詐稱する現(xiàn)象が発生しているとするコラム記事を掲載した。

記事は、中國(guó)サッカー協(xié)會(huì)がこのほど公式サイトで「孫弘燃（スン?ホンラン）という選手を氏名偽裝により1カ月の出場(chǎng)禁止処分とする」という通知を発表したほか、2選手について年齢詐稱でそれぞれ2カ月の出場(chǎng)禁止処分を科したことを明らかにしたと伝えた。

そして、「孫弘燃」の氏名偽裝は、以前より蔓延していた年齢詐稱の「発展形」であると指摘。協(xié)會(huì)が紙ベースによる登録手続きを廃止してオンラインプラットフォームに移行したこと、國(guó)の戸籍管理もペーパーレス化したことでこれまで容易にできていた年齢詐稱のハードルが高まったため、「詐稱したい年齢の人物に名前ごとすり替わる」という新たな偽裝手段が出現(xiàn)したのだと説明した。

その上で、中國(guó)のスポーツ界における年齢詐稱現(xiàn)象は非常に深刻であり、特にサッカー界では1990年代のプロリーグ発足以前から存在したと指摘。協(xié)會(huì)が骨年齢検査の導(dǎo)入や選手情報(bào)の戸籍との紐付けなど対策を講じてきたことでその數(shù)は減ったとはいえ、青少年サッカーでは年齢詐稱のメリットが非常に大きいことから、規(guī)制の緩さにつけこんだ不正がなおも多く存在すると伝えた。

記事は、年齢詐稱で大きな利益を得ているのはプロクラブではなく、地方のスポーツ當(dāng)局であるとも指摘。體制內(nèi)での青少年育成において「政治的実績(jī)」を欲しがる「同志」たちが年齢詐稱を利用しているのであって、年齢詐稱のほとんどはアマチュアのサッカー界で行われているとした。そして、自ら望んで、何らかの圧力によって年齢を詐稱した青少年選手がプロのクラブに入る際に年齢詐稱が発覚して協(xié)會(huì)から処分を受けることになるとし、プロに入ってからの年齢詐稱問題はほとんど発生していないと伝えた。

そして年齢詐稱がいつまでたってもなくならない根本的な原因について、サッカーリーグのプロ化が十分に徹底されていないこと、サッカー界のマネジメント層がプロリーグの長(zhǎng)期的な発展に注意を払っていないこと、そしてプロクラブがユース育成に消極的であることを挙げた。（翻訳?編集/川尻）