Record China 2024年6月28日(金) 17時(shí)0分
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シンガポール華字紙?聯(lián)合早報(bào)は27日、中國?江蘇省蘇州市で起きた日本人母子襲撃事件の背景について報(bào)じた。
6月10日、吉林省吉林市の公園で米大學(xué)教員4人が刃物で襲われ、止めに入った中國人1人を含む5人が負(fù)傷する事件が発生した。また、24日には江蘇省蘇州市でスクールバスを待っていた日本人の母親と子どもが男に刃物で襲われ軽傷を負(fù)い、止めに入った中國人女性は重體となった後、死亡が確認(rèn)された。
蘇州市での日本人母子襲撃事件後、中國のメディアは香港に拠點(diǎn)を置くメディアを除いてほぼ「沈黙」?fàn)顟B(tài)だったが、翌日の外交部定例會(huì)見で記者からの質(zhì)問に報(bào)道官が対応し、現(xiàn)地警察も「通知」を発表、メディアもそれに続いてようやく報(bào)じ始めた。
聯(lián)合早報(bào)の記事は「中國外交部と警察當(dāng)局の説明は、半月前の吉林省の襲撃事件と同様に『偶発的な事件』であることを強(qiáng)調(diào)した」とし、外交部の毛寧(マオ?ニン)報(bào)道官が「こうした偶発的な事件は世界のどの國でも起こりえるものであり、中國側(cè)は中國國民を守るのと同じように外國人の安全を守る」と述べたことを紹介?!溉毡揪t領(lǐng)事館の職員も日本人を狙った犯行という証拠はないとしているものの、現(xiàn)地で暮らす多くの日本人は不安を募らせ、外出を控えている」と説明した。
一方、中國ではこのほかにも襲撃事件が多発していると指摘。5月7日に雲(yún)南省の病院で刃物による襲撃事件が起き2人が死亡、21人が負(fù)傷したこと、5月20日には江西省貴渓市の小學(xué)校で女が刃物で人々を切り付け2人が死亡、10人が負(fù)傷したこと、6月19日には上海の地下鉄でやはり刃物による襲撃事件が起き3人が負(fù)傷したことを挙げた。
その上で、「上記の3件の事件について犯人の背景や動(dòng)機(jī)はいずれも不明だが、吉林市と蘇州市の事件は類似點(diǎn)が多い」と指摘。「被害者はいずれも外國人で、止めに入った現(xiàn)地人が負(fù)傷(死亡)した。犯人は共に50代前半の無職。吉林省の事件では公園內(nèi)を歩いていてぶつかったことがきっかけとされているが、なぜ男は公園に刃物を持っていったのか。蘇州市の事件ではスクールバスを狙った計(jì)畫的犯行だった可能性が高い」と論じた。
記事は、「中國経済は近年減速しており、無職者が増加している。一部の人は不満を募らせ、『社會(huì)への報(bào)復(fù)』として過激な行動(dòng)に出る。その中に外國人を狙った犯行があるのか。中國政府の立場からすると、現(xiàn)在積極的に外資や観光客を受け入れて経済成長を促そうとしている點(diǎn)、また社會(huì)の安定を維持しなければならないという點(diǎn)から、これらを『個(gè)別の事件』にしたいところだろう」と分析した。
聯(lián)合早報(bào)の記事は、「近年、日中関係は領(lǐng)土問題や歴史問題でたびたび揺れてきた。日本が昨年8月に福島第一原子力発電所の汚染処理水の海洋放出を開始すると、中國の民間で対日感情が悪化し、蘇州や青島の日本人學(xué)校に石や卵が投げつけられた」と説明。一方で、「中國のインターネット上では日本人學(xué)校に関連したさまざまなデマが出回っており、今回の蘇州襲撃事件との関連性を考えざるを得ない」と述べた。
そして、デマについて「中國には35もの日本人學(xué)校があり、世界全體の日本人學(xué)校の40%を占める。中國國內(nèi)の日本人學(xué)校は『獨(dú)立王國』であり、外界から遮斷され、日本人の生徒だけを募集して中國人は受け入れず、中國政府の管理を受けず、中國人の接近すら禁止している」というもので、こうしたデマはSNSで拡散され、多いものだと10萬回以上の閲覧回?cái)?shù)を記録していると紹介。
一方で、実際は「2023年4月15日現(xiàn)在、中國內(nèi)の日本人學(xué)校は15で、世界全體に占める割合も16%ほど。日本人生徒しか募集していないのは確かだが、それは中國の教育當(dāng)局による『中國公民の子女を入學(xué)させてはならない』という規(guī)定によるもの。日本人學(xué)校の活動(dòng)については中國政府が管理しており、公式サイト上には活動(dòng)情報(bào)も掲載されている。禁止しているのは中國人の立ち入りではなく部外者の立ち入りであり、これは中國の普通の小中學(xué)校でも同様だ」とした。
また、「最も奇妙な陰謀論」として、「日本人學(xué)校は、外見で中國人と區(qū)別できないスパイを養(yǎng)成することが目的であり、何十萬人もの日本人が目に見えない水のように中國社會(huì)に溶け込み、さまざまな業(yè)界に潛伏して中國の情報(bào)を海外に流している」という根も葉もない言説があることや、「日本人學(xué)校を卒業(yè)すれば中國國籍を取得できる」とのデマまで存在すると説明。このデタラメだらけのいいかげんな陰謀論に疑問を投げ掛けると、他のネットユーザーから袋だたきに遭うのだとした。
記事は、「世界各地のネット上で陰謀論が流行するのは避けられないことだが、一部の中國ネットユーザーの日本人學(xué)校に対する妄想と不安は、中國の多くのセルフメディア(自メディア)が民族感情を利用して憎しみを広めることでトラフィックを稼ぐ風(fēng)潮を反映している」と指摘。中國政府も今年初めに、愛國主義を振りかざした言いがかりの取り締まりを開始したことを伝えた。
そして、「日本人學(xué)校は中國に駐在する日本企業(yè)の従業(yè)員の子どもたちのために設(shè)置されたもので、中國の対外開放と日中交流の産物である。中國で學(xué)習(xí)するのは安全ではないと判斷されれば、日本企業(yè)の中國撤退が加速することもあり得る」と言及。中國のネット上で日本人學(xué)校へのデマや憎しみがあおられ続ける中で起きた今回の事件について、「本當(dāng)に『偶発的』だったのだろうか?」と論じた。(翻訳?編集/北田)
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