2024年6月30日、仏國際放送局RFI（ラジオ?フランス?アンテルナショナル）の中國語版サイトは、中國が國家の安全保障を名目としてレアアースの要求を制限する新たな規(guī)定を発動したことを報じた。

記事は、中國國務(wù)院は29日にレアアースの保護に関する條例を発表したと紹介。條例ではレアアースを國有の資源とし、政府がレアアース産業(yè)の発展を監(jiān)督する方針が示されており、電気自動車の磁石や電子製品を製造する上で需要なレアアース材料の採掘、精錬、取り引きに関する規(guī)定を設(shè)けたと伝えた。

また、新たな條例は10月1日に発効予定で、國務(wù)院がレアアース製品情報トレーサビリティーシステムを確立すること、レアアースの採掘、精錬企業(yè)とレアアース製品輸出企業(yè)に対し、製品の流れを事実のとおりトレーサビリティーシステムに記録する體制を備えるよう要求することなどが盛り込まれているとした。

記事によると、レアアースが17種類の鉱産物により構(gòu)成され、中國が世界の精錬量の90％近くを占めるなど世界の主要レアアース生産國になっている。レアアースは世界の産業(yè)で大きな意味を持っており、歐州では今年5月にレアアースを含む重要鉱産物の域內(nèi)生産を30年までに実現(xiàn)する方針を表明した。歐州連合（EU）では、レアアースの需要が30年までに現(xiàn)在の7倍、50年には8倍に増えると予測している。

記事は、中國が昨年にも國の安全保障を理由として半導(dǎo)體製造分野で広く用いられているゲルマニウム、ガリウムの輸出に規(guī)制を発動しており、今回の措置は重要原料の輸出をさらに規(guī)制するものになることを伝えた。（翻訳?編集/川尻）