Record China 2024年7月5日(金) 8時0分
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3日、観察者網は、江蘇省蘇州市で発生した日本人母子刺傷事件について、愛國心を語る際には理性的になる必要があるとするコラム文章を掲載した。寫真は事件で犠牲になった胡友平さん。
2024年7月3日、中國メディアの観察者網は、江蘇省蘇州市で発生した日本人母子刺傷事件について、愛國心を語る際には理性的になる必要があるとするコラム文章を掲載した。
文章は、蘇州市で発生した日本人刺傷事件の議論が白熱しており、インターネット上ではこの事件を「義和団の亂」や「愛國心」といった言葉で概念化し、レッテル化することが流行していると紹介した上で、もしこのような概念が混同されたり、斷片的な理解のまま使われたりすれば、世間の混亂と分裂を悪化させ続けるだけだと指摘した。
そして、「義和団の亂」について、一方では農民大衆(zhòng)、清朝を支持し外國人を滅ぼす、抵抗的精神、迷信、暴力、後進性、不合理、未開などさまざまなレッテル付けがされているとし、「もしその後進性的な部分ばかりを見てレッテル化、拡大解釈し、他者への攻撃に利用するなら、義和団が持っていたはずの抵抗精神は不明瞭になり、客観性が失われる」と論じた。
また、「愛國心」「ナショナリズム」「敵意」「ヘイトクライム」という4つの似たような言葉についても概念も明確にする必要があると指摘。愛國心とは通常、自國(主に國民國家)に対する愛や獻身といった肯定的な感情を表しうるイデオロギーを指すのに対し、ナショナリズムは共通の國民感情や歴史、文化の重要性を強調すると同時に、自國の利益や地位を他國に優(yōu)先させようとする傾向があり、「愛國心」が母國への愛情を重視するのに対し、「ナショナリズム」は他國との比較や排除に重點を置くとした。
さらに、ナショナリズムよりも極端で排他的なのが「ヘイトクライム」と「敵意」であり、「ヘイトクライム」はすべての外國文明とその人々に対する恐怖や嫌悪、偏見、差別、敵意と定義され、「敵意」は特定の集団や國、その人々に対する根深い否定的感情を指し、通常は歴史的、政治的、社會的対立の結果として生じると紹介。「清を支持し、外國人を滅ぼす」をスローガンとした義和団は、「清」に対する不満よりも「外國人」に対してより敵対的、排他的であったことを示唆しており、義和団の亂は「ヘイトクライム」や「敵意」に近いものだったと論じた。
文章はその上で「今の時代、愛國心を語るにはもっと理性的であるべきだ。義和団の亂や愛國心という概念を意図的であるかにかかわらずレッテル貼りに用いれば混亂を生むことになる。特にセルフメディアの時代には言葉に対する明確な理解と區(qū)別を前提とする合理性が必要だ」とし、 反対すべきは日本政府の姿勢であり、一般的な日本人は憎悪の対象ではないことを認識し、特に女性や子供に対する殘虐行為には斷固反対しなければならないと指摘した。(翻訳?編集/川尻)
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