京都旅行で転倒し日本人に助けられた中國人女性、その時お腹の中にいたのが…―中國人學(xué)生

日本僑報社    2024年7月20日(土) 18時0分

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出発前には、日本への偏見を持っているため「いじめられるかもしれないよ」と心配する人もいましたが、とにかく、二人は憧れの京都に旅立ちました。

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20年も昔の話です。ある夫婦が日本に新婚旅行に行きました。旅先は京都でした。日本語が全く話せない二人でしたが、京都の古くて美しい街並みや建築物に惹きつけられ、旅行を決意したそうです。出発前には、日本への偏見を持っているため「いじめられるかもしれないよ」と心配する人もいましたが、とにかく、二人は憧れの京都に旅立ちました。

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出発前の心配とは裏腹に、実際にその地に立つと、風(fēng)景も然ることながら、人々も優(yōu)しくて、いつも笑顔で接してくれたそうです。

そして、あっという間に、帰國の前の日になりました。その日、妻は獨りで買い物に出かけました。雨が降っていて道路が滑りやすくなったので、妻は、うっかり転んでしまいました。地面にひどく腰を打ち付けたようで、お腹が痛くて、立ち上がれなくなったそうです。當(dāng)時は、中國の攜帯電話を外國で使うのは難しく、持ち歩いていなかったので、夫と連絡(luò)も取れませんでした。「見知らぬ外國人を助けてくれる人なんていないだろう」と妻が絶望に包まれていた時、なんと、通りがかりの人々が集まってきて、聲をかけてくれたそうです。

もちろん、妻はみんなが何を言っているか分かりませんし、みんなも妻の言葉が分かりません。それでも、人々は、妻に応急手當(dāng)をして救急車を呼んでくれました。病院で治療してもらったとき、驚くべきことが分かりました。妻は、危うく流産するところだったのです。その時、妻自身、自分の妊娠に気づいていなかったそうです。幸いなことに、速やかな救助と治療のおかげで、母子共に無事でしたが、もし雨の中、何時間も道路に倒れていたらと考えるとぞっとします。

次の日、夫婦は、帰國しなければならなかったので、助けてくれた人々にちゃんとお禮を言う機(jī)會もありませんでした。しかし、20年経った今でも、その夫婦はずっとその時の人々に感謝していて、日中の友好を願ってやまないそうです。

これは、子供の頃、母がしてくれた話です。実は、この物語の主人公の夫婦は私の両親です。それから、その時、母のお腹に宿っていた子は私です。母は、いつも微笑みながら、「機(jī)會があれば、もう一度行きたいな??!」とその旅行を振り返ります。そのことで、周りの親戚や友人の日本への偏見も消えていったそうです。

また、大學(xué)入試の後、私が日本語科を選んだ時も家族たちは大いに賛成してくれました。そして、「あなたは、20年前に日本の人々に命を助けてもらったんだから、しっかり日本語を勉強(qiáng)して、ちゃんと恩返ししなくちゃダメだよ」と両親は私に言い聞かせました。

20年前、私は「國籍を越えて、みんなが助け合う」という愛情に包まれて生まれてきました。そういう愛情こそが日中平和友好條約の今日的な意味なのではないでしょうか。國と國との関係は、個人の付き合いの積み重ねだと考えています。母を助けてくれた日本の方々のように、日中両國の一人一人が暖かい愛情に駆られて先入観や偏見を切り捨てて、自発的に日中の平和友好に貢獻(xiàn)する行動は、両國の輝かしい未來を築き上げていく重要な一環(huán)だと思います。

20年前、両親が日本の方々にもらった溫情をしっかり受け継いで、今度は、私が日中両國の人々に溫情を伝えていかなければいけないと思っています。だから、私は大學(xué)時代から日本語コーナーやボランティア活動に積極的に參加するようにしています。それをきっかけに日本語や日本文化を?qū)Wぶと同時に、中國に興味を持つ方々や中國に來た留學(xué)生たちに中國語や中國文化を教えてあげたり、休日には観光案內(nèi)をしてあげたりしています。

コロナのせいでそのような活動は一時停止せざるを得ない狀態(tài)になりましたが、今はコロナが落ち著き、また活発になりつつあります。これからも、ちっぽけながら両國の交流に全力を捧げたいと思っています。その小さな積み重ねによって日中友好の輪が広がっていくのを願っています。

■原題:私の中の日中平和友好條約の今日的な意味

■執(zhí)筆者:黃紫琴(南京農(nóng)業(yè)大學(xué))

※本文は、第19回中國人の日本語作文コンクール受賞作品集「囲碁の智恵を日中交流に生かそう」(段躍中編、日本僑報社、2023年)より転載?編集したものです。文中の表現(xiàn)は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報社の許可を得て掲載しています。

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