香港メディアの聯(lián)合早報(bào)は21日付で、浙江省溫州市內(nèi)で19日に発生した診察中の醫(yī)師を襲撃した傷害致死事件を切り口に、中國では今年になってから兇悪事件が目立つと論じ、その背景には社會の末端システムが機(jī)能不全になっていることがあるとする意見を紹介する記事を発表した。

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浙江省溫州市內(nèi)の溫州醫(yī)科大學(xué)付屬第一病院で、刃物を持った男が診察中の心血管內(nèi)科醫(yī)を襲撃する事件が発生したのは19日午後6時(shí)ごろだった。男は醫(yī)師を何度も刺したという?，F(xiàn)地警察はその後、醫(yī)師を襲撃した男は建物から飛び降り、醫(yī)師と男に対する治療が続けられていると発表した。病院側(cè)はその後、襲われた醫(yī)師は20日未明に死亡したと発表した。聯(lián)合早報(bào)記事によれば、21日早朝時(shí)點(diǎn)で、醫(yī)師を襲った容疑者の狀態(tài)や犯行の動機(jī)は明らかにされていない。

中國のインターネットでは、亡くなった醫(yī)師に哀悼の気持ちを示したり、この犯行に強(qiáng)く憤り醫(yī)師層に大きな不安をもたらすなどとする意見が多く書き込まれた。中國國家醫(yī)療保障局も醫(yī)療従事者を暴力によって傷つける犯罪行為を非難する文書を発表した。

中國では今年になってから、殘虐な傷害事件が目立つ狀態(tài)だ。山東省東営市內(nèi)では7月3日、男が自分の妻と娘、孫の3人を刃物で傷つける事件が発生した。男は自分が乗る乗用車を妻ら3人の乗る乗用車にぶつけて停車させ、刃物で3人を傷つけた。男の孫は生後4カ月だった。男は現(xiàn)場から逃走したが、警察はすでに自殺していた男を見つけた。襲われた3人は命を取り留めた。

中國では6月に、外國人を刃物で傷つける事件が２件発生した。5月7日には雲(yún)南省の病院で男が周囲の人を刃物で襲う事件が発生し、2人が死亡し21人が負(fù)傷した。同月20日は、江西省內(nèi)の小學(xué)校で女が包丁で周囲の人を襲う事件が発生し、2人が死亡し10人が負(fù)傷した。これらの事件では、警察當(dāng)局は容疑者の犯行に至った動機(jī)や経緯、事件後の処理などを発表していない。

中國では、兇悪な事件が目立っていることについて、経済狀況の悪さや失業(yè)率の上昇、社會の雰囲気が悪くなっていることが関係しているとの見方が出ている。ジャーナリストの胡錫進(jìn)氏は3月時(shí)點(diǎn)で、「基層工作」に緩みが生じているので、悪質(zhì)な事件の増加を阻止できない可能性があると発表していた。中國における「基層工作」とは、生活困難者の支援や生活に直結(jié)するインフラの整備、教育や醫(yī)療など住民に寄り添った活動であり、住民の不満を上部に伝える役割も果たす。

中國最高人民法院（最高裁）は19日、中國全國の裁判所が受理した2024年上半期（1－6月）の裁判件數(shù)を発表した。刑事裁判は前年同期比6．16％増の59萬1000件だった。一方で、民事裁判は同1．63％増の890萬8000件だったという。中國最高人民法院は刑事裁判の中でも、危険運(yùn)転関連の一審裁判受理は同12．93％減、財(cái)産権侵害関連の裁判受理は同23．48％増だったなどと、いくつかの細(xì)かい分類について數(shù)字を紹介したが、故意傷害罪や故意殺人罪など、いわゆる兇悪犯罪に関連する數(shù)字は示さなかった。（翻訳?編集/如月隼人）