中國メディアの環(huán)球時報によると、英フィナンシャル?タイムズはこのほど、「中國の電気自動車（EV）は脅威よりもチャンス」とする記事を掲載した。

記事はまず、「先進國の政府は今後數(shù)十年で経済を脫炭素化すると誓っているが、中國製のグリーン技術(shù)の輸入を制限する方向に動いている國もある。中國製のグリーン技術(shù)がなければ脫炭素化にはより多くの時間と費用がかかるだろう。西側(cè)諸國の指導(dǎo)者らはある時點で、気候変動目標(biāo)と保護主義のどちらかを選ばなければならない。そして、譲歩しなければならないのは保護主義である方が、誰にとってもよいだろう」とした。

記事によると、この矛盾が最も顕著なのがEVで、歐州連合（EU）は2035年までに従來型自動車の販売を段階的に廃止することを約束し、米國は國內(nèi)のEVとバッテリー製造の促進に數(shù)十億ドルもの金を投じている。しかし、EVの普及が停滯しているにもかかわらず、大西洋の両側(cè)の指導(dǎo)者らは、中國から輸入するEVが國內(nèi)産業(yè)に脅威を與えているとして憤りを募らせている。

記事は「米國ではその脅威は完全に想像上のものだ」と指摘し、「米國は中國製のEVをほとんど輸入していない。ジョー?バイデン大統(tǒng)領(lǐng)が先ごろ、中國製EVに100％の関稅を課したことで、この狀況は続くだろう」とした。

一方、歐州については「中國製EVの流入が加速しているのは現(xiàn)実だ」とし、「昨年、EUで販売されたEVの約5臺に1臺が中國製だった（一部は歐米ブランドのもの）。しかし、それは23年にEUで販売された自動車1050萬臺のごく一部にすぎず、そのすべてが間もなくゼロエミッション車になる予定だ」とした。

記事は「求められているのはバランス感覚だ」とし、「歐州がEV目標(biāo)に真剣であるならば、問題は中國からの輸入が多すぎることではなく、むしろ少なすぎることだ。なぜなら、歐州の自動車産業(yè)は內(nèi)燃機関技術(shù)からの転換に時間がかかっている。歐州のEV目標(biāo)は、特に最も安価なセグメントで中國の高コストパフォーマンス車を歓迎しなければ、実現(xiàn)不可能だ。米國でもはるかに安価なモデルが提供されない限り、EVが大規(guī)模に普及する可能性は低い。米國の公的補助金は、最も裕福な消費者に圧倒的な恩恵をもたらしてきた。生活費の危機により、手頃な価格がさらに緊急の課題となっている」と指摘した。

記事はまた、「中古車市場を見れば、より低価格帯のEV導(dǎo)入に対する潛在的需要が非常に大きいことが分かる。西側(cè)諸國は、輸入または現(xiàn)地生産施設(shè)の設(shè)置を通じて、中國をこれらの市場に迎え入れるべきだ。英國が関稅戦爭への參加を控えているのは心強い」とも指摘した。

記事は「西側(cè)諸國の政府は、木を見て森を見失ってはならない」とし、「中國は、先進國の脫炭素化プロセス、特にゼロエミッションモビリティへの急速な移行において建設(shè)的な役割を果たすことができる。確かに、國內(nèi)のグリーン産業(yè)を刺激する必要性や、北京と西側(cè)諸國間の地政學(xué)的対立というより広範(fàn)な背景と調(diào)和する必要はあるが、中國がどこで貢獻できるかを見極めることは、西側(cè)諸國の経済戦略と外交の重要な部分でなければならない」とした。（翻訳?編集/柳川）