香港メディアの亜洲週刊は10日付で、中國(guó)との協(xié)力で新たな動(dòng)きを見せるタイ國(guó)內(nèi)の高速鉄道建設(shè)を紹介する記事を発表した。記事は最後の部分で、タイ國(guó)內(nèi)には日本の協(xié)力で建設(shè)されることが10年近く前に決まった高速鉄道路線もあるが、著工もできていないと指摘した。以下は、同記事主要部分を再構(gòu)成したものだ。

臨海都市の首都バンコクからラオスを経由して昆明へ

タイは、自國(guó)內(nèi)に高速鉄道4本を建設(shè)する考えだ。中國(guó)との提攜で進(jìn)められているのは同國(guó)首都で南部の港灣都市でもあるバンコクと、同國(guó)北東部にあるラオス國(guó)境の都市であるノンカイを結(jié)ぶ北東線だ。行程610キロの全線が開通すれば、現(xiàn)在は約9時(shí)間がかかるバンコクからノンカイまでの所要時(shí)間が3時(shí)間15分に短縮される。また、ラオスを経由してバンコクから中國(guó)の雲(yún)南省昆明までの直通列車も運(yùn)行されことになる。

北東線の第1期はバンコクとバンコク北東にあるコラート（ナコーンラーチャシーマー）を結(jié)ぶ253キロの區(qū)間で、現(xiàn)在は4時(shí)間の所要時(shí)間が約1時(shí)間半に短縮される。著工は2017年12月で、28年の完成を目指す。建設(shè)費(fèi)は1794億バーツ（7500億円）を見込む。

第2期分はコラートからラオスとの國(guó)境のノンカイまでの357キロで、現(xiàn)在は5時(shí)間の所要時(shí)間が約2時(shí)間に短縮される。25年の著工と30年の完成を目指す。建設(shè)費(fèi)は3413億バーツ（約1兆4000億円）を見込む。

タイ側(cè)は紆余曲折して遅々たる動(dòng)き、中國(guó)外相が「喝！」

タイの高速鉄道プロジェクトは、10年に當(dāng)時(shí)のアピシット首相時(shí)代に検討が始まったが、タイの政局が不安定だったなどで紆余曲折があった。14年11月には、プラユット首相が率いるタイ政府と中國(guó)側(cè)が、中國(guó)昆明からタイ灣までの國(guó)際鉄道建設(shè)のタイ國(guó)內(nèi)部分を擔(dān)當(dāng)する合同委員會(huì)を設(shè)立することで合意し、覚書を交わした。

そして、中國(guó)側(cè)は実行可能性の研究や、システム設(shè)計(jì)、トンネルと橋梁の建設(shè)、軌道敷設(shè)を行うことになった。タイ側(cè)は、社會(huì)と環(huán)境に対する影響の評(píng)価を行い、建設(shè)用地を収用し、一般的な土木工事を擔(dān)當(dāng)し、電力と建築資材を供給する。中國(guó)とタイの両國(guó)政府は16年に建設(shè)協(xié)定を結(jié)んだ。建設(shè)作業(yè)は中國(guó)の標(biāo)準(zhǔn)設(shè)計(jì)を採(cǎi)用した中國(guó)企業(yè)の中國(guó)建設(shè)が請(qǐng)け負(fù)うことになった。

中國(guó)は同路線について、開業(yè)當(dāng)初の3年間にわたり運(yùn)営と補(bǔ)修を行う、3年目から7年目にかけては両國(guó)が共同で実施する。その後はタイ側(cè)が全てを行うが、中國(guó)側(cè)は運(yùn)営と維持補(bǔ)修のための訓(xùn)練を提供する。

しかし、建設(shè)工事の進(jìn)展は遅滯した。24年年初にタイを訪問した中國(guó)の王毅外相は、セター?タビシン首相と會(huì)談した際、タイ國(guó)內(nèi)の高速鉄道は東南アジアを貫く高速鉄道の一部であり、中國(guó)とタイは「一帯一路」共同建設(shè)の重點(diǎn)プロジェクトとして、タイの高速鉄道建設(shè)を加速せねばならないと強(qiáng)調(diào)した。タイ高速鉄道北東線の建設(shè)工事では、今年6月25日時(shí)點(diǎn)の完成度が約34％とされる。

タイのスラポン交通副大臣は、タイ國(guó)有鉄道は交通省と內(nèi)閣の承認(rèn)を得た上で、年內(nèi)に企業(yè)側(cè)が動(dòng)けるようにするために、第2期工事関連のプロセスを加速すると述べた。

日本がタイ國(guó)內(nèi)で獲得した高速鉄道路線に動(dòng)きなし

タイの高速鉄道については、北東線以外にもバンコクのドンムアン空港、スワンナプーム空港、ウタパオ空港を結(jié)ぶ東線1期の建設(shè)が計(jì)畫されている。完成は29年で、建設(shè)費(fèi)は約2245億バーツ（約9600億円）を見込む。東線の建設(shè)はタイ政府と民間企業(yè)の重要な協(xié)力プロジェクトであり、同國(guó)の東部経済回廊內(nèi)の重要なインフラ建設(shè)でもある。タイ政府は、関連契約が年內(nèi)に締結(jié)されれば、タイ國(guó)有鉄道は今年中に計(jì)畫を?qū)彇摔?、年?nèi)にも著工できると表明した。

タイ高速鉄道の北線と南線は、いずれも計(jì)畫段階だ。バンコクとチェンマイを結(jié)ぶ北部高速鉄道については、日本が低金利と技術(shù)移転を認(rèn)めたことで、建設(shè)権を獲得した。しかし雙方は15年に同線建設(shè)についての了解覚書を締結(jié)したが、10年近くたった現(xiàn)在も著工の動(dòng)きはない。

専門家によると、同プロジェクトの建設(shè)費(fèi)は4200億バーツ（約1兆7000億円）に達(dá)しているが、タイ側(cè)は資金を拠出できず、日本側(cè)の建設(shè)業(yè)者である川崎重工業(yè)も、最終的に利益が得られないことを懸念して出資しようとしないため、プロジェクトの実行は遠(yuǎn)のいた狀態(tài)という。

中國(guó)が手掛けたインドネシアの高速鉄道はすでに開通し、タイでも高速鉄道の建設(shè)が進(jìn)んでいる、東南アジアでの「高速鉄道爭(zhēng)奪戦」では中國(guó)が日本をリードしている。（翻訳?編集/如月隼人）