2024年8月26日、中國メディアの第一財(cái)経は、米グローバルITソリューション企業(yè)のIBMの中國支社であるIBM中國から得た情報(bào)として、同社が中國の研究開発部門を完全に閉鎖することを計(jì)畫しており、1000人以上の従業(yè)員に影響が及ぶと報(bào)じた。

IBM中國は第一財(cái)経に対し、「顧客に最適なサービスを提供するために、必要に応じて業(yè)務(wù)を調(diào)整する。しかし、これによって、大中華圏の顧客へのサポート內(nèi)容が影響を受けることはない」と述べた上で、中國企業(yè)、特に民間企業(yè)が、ハイブリッドクラウドや人工知能（AI）技術(shù)の機(jī)會をますます重視している中、技術(shù)とコンサルティングの豊富な経験を活かして、企業(yè)のニーズに合致したソリューションを共に創(chuàng)り出すことに注力していくと強(qiáng)調(diào)したという。

第一財(cái)経の記事は、「IBMは今後、中國の民間企業(yè)および一部の多國籍企業(yè)へのサービスにシフトするとしているが、これまでのIBMの主要顧客は、金融やエネルギーなどの重要分野における大規(guī)模な國有企業(yè)であった」と指摘?！窱BMにとって、中國は米國以外で最もしっかりしたビジネス構(gòu)造を持つ市場であったため、今回の研究開発部門の閉鎖は、IBMの中國市場における40年にわたる歴史の中で、重要な転換點(diǎn)となる」との見方を示した。

記事によると、今回の閉鎖について、関係者は影響を受ける事業(yè)ラインは主にIBM中國開発センター（CDL）と、研究開発とテストを擔(dān)當(dāng)していたIBM中國システムセンター（CSL）であるとしている。今回の閉鎖によって影響を受ける従業(yè)員に対して、IBMから「N＋3」の補(bǔ)償（勤続年數(shù)に応じた補(bǔ)償額に3カ月分の給與を加えた補(bǔ)償）が提供される予定だという。

記事は、あるベテラン社員が「何十年も勤めた會社から去ることになり、非常に殘念」と感慨深げに語る一方、IBM中國の元社員で、現(xiàn)在は人工知能関連のスタートアップ企業(yè)を立ち上げた人物が「IBMが中國から研究開発を撤退させることは驚きではない。私はIBMでの20年間を通じて、栄光の時代から現(xiàn)在の転換期までを見てきた。企業(yè)の発展サイクルにおいて、これらは普通の出來事であり、業(yè)界に警鐘を鳴らすものである」と語ったことも伝えた。

他にも、複數(shù)の企業(yè)で勤務(wù)経験があるベテラン社員の「実際、IBMは數(shù)年前から、すべての研究開発を米國で行っている。今回中國で影響を受けるのはテスト擔(dān)當(dāng)者に過ぎず、厳密には研究開発擔(dān)當(dāng)者とは言えない」とのコメントを紹介した。

記事は「IBMは中國市場への信頼を改めて表明した」とし、24年8月22日に開催されたIBM中國企業(yè)向けAIフォーラムで、ハンス?デッケルス IBMアジア太平洋地域総支配人が「今年はIBMが中國市場に參入してから40年目に當(dāng)たる。今後40年、さらにはそれ以上にわたり、中國市場に根ざしていきたいと考えている」とコメントしたことを紹介。同氏が、「技術(shù)が中國と世界をつなぐ重要な架け橋になる。IBMのオープンテクノロジーは中國と世界をつなぐのに不可欠な一部になるだろう」と強(qiáng)調(diào)したことにも觸れた。

他にも、記事は「IBM中國の経営陣も、中國市場には特にAI分野で依然として大きなチャンスがあると強(qiáng)調(diào)している」と言及。IBMの新たな世界経済や技術(shù)発展の情勢下で中國でのビジネス戦略を調(diào)整するかという質(zhì)問に、陳旭東（チェン?シュードン）IBM中華圏統(tǒng)一マネージャーが「AI分野において、IBMの中國と米國での戦略に違いはないと考えている」とコメントしたとした。また、ローカライズについて、同氏は「（ソースコードを國內(nèi)市場で開発することは）現(xiàn)実的でない」とし、その方法について議論の最中であると述べたという。

記事は、「IBMはAIブームに後押しされたこともあり、過去數(shù)年で（成長が）回復(fù)傾向にあるが、依然として拡大は低迷している」と指摘。その理由として、一部営業(yè)などの職がAIなどに取って代わられつつあり、今後8000人の擔(dān)當(dāng)業(yè)務(wù)がAIに置き換えられる見込みであると伝えた。（翻訳?編集/奈良）