中國の動畫配信サービス?愛奇蕓（iQIYI）で23日にスタートしたタン?ジェンツー（檀健次）主演の時代劇ドラマ「四方館」をめぐり、好評の裏で「現(xiàn)代要素が基準(zhǔn)値を超えた」と取り沙汰されているもようだ。

同じ現(xiàn)象は6月スタートのチャン?リンホー（張凌赫）とチャオ?ジンマイ（趙今麥）共演の時代劇ドラマ「度華年」と、7月スタートのジン?ティエン（景甜）とチャン?リンホーによる「四海重明」にも存在し、せりふ、衣裝道具、出演者の演技とキャラ作りなど、隅々まで立ち現(xiàn)れている「現(xiàn)代要素」が、時代劇の評価を下げてしまうとの指摘が寄せられている。

高品質(zhì)な時代劇を制作する上で必要なのは潤沢な資金と優(yōu)秀な制作チームの2點(diǎn)。中國でこれまでの最高評価の時代劇と言えば「西遊記」（1986年）、「紅樓夢」（1987年）、「漢武大帝」（2005年）、「大明王朝～嘉靖帝と海瑞～」（2006年）を代表とする正統(tǒng)モノと、「戲説乾隆」（1991年）、「鉄歯銅牙紀(jì)暁嵐」（2002年）などのパロディーモノ、武俠系の「神鵰俠侶」（1995年）、「天龍八部」（1997年）などが挙げられる。制作チームの文學(xué)的リテラシーが高いだけでなく、史実の考証もしっかりしていて、色あせない名作として愛されてきた。

近年の中國時代劇は時代の変化、若いニーズに合わせて「後宮の権力爭い」「タイムスリップ」「ファンタジー」「ミステリー」「異世界転生」系の作品に、「すっきり爽快さ」や「コミカルな展開」を加味したものを量産するようになっている。成功事例として挙げられるのは、現(xiàn)代の青年が古代の構(gòu)造改革に挑む「慶余年～麒麟児、現(xiàn)る～」、女性同士の助け合いや自由戀愛を描く「卿卿日?！工胜嗓馈９糯瓮饨还賻丐问耸陇颔譬`マとした「四方館」も若い視聴者向けの作品となっている。

しかし視聴者がこれらの作品を楽しみながら「せりふ、衣裝などが時代劇らしくない」「歴史的検証に耐えられない」と不満をこぼすこともしばしばある。一部のヒット作を除き、今どきの若手俳優(yōu)の投入と制作のスピード性、早い投資回収を求めたことがネックとなり、問題點(diǎn)が改善されないままになっている。

これについて業(yè)界関係者は改善策として、「歴史に基づいた腳本創(chuàng)作」「出演者に対し、古代の禮儀作法、滑舌の練習(xí)強(qiáng)化」「時代考証の厳格化」「監(jiān)督と出演者の意思疎通、演技指導(dǎo)」などを挙げている。

この先配信予定の時代劇には、伝記ドラマの「鉄馬冰河入夢來」「諸葛亮伝」「張謇」「風(fēng)禾盡起張居正」、歴史ファンタジー系の「故宮如夢」「大唐賦」「大漢賦」「江山大同」、武俠系の「英雄志」「七夜雪」、戀愛系の「五福臨門」「貴女」、サスペンス系の「雨霖鈴」「掌心」「清明上河図密碼」などがある。多様なニーズに合わせながら「現(xiàn)代要素」の問題を改善したのか、史実を尊重しているのか―。視聴者の厳しいチェックが入りそうだ。（翻訳?編集/RR）