2024年9月26日、華字メディアの日本華僑報(bào)網(wǎng)は、「日本ではどのくらいの年収でいい暮らしができるのか」と題する文章を掲載した。

記事は、日本人が「正常な生活」を送るのに必要な年収としてよく挙げるのが「1000萬円」という數(shù)字だと紹介。統(tǒng)計(jì)によると、日本では年収1000萬円以上の給與所得者が人口の約5%を占めており、年収1000萬円の手取り収入は約750萬円、月々60萬円強(qiáng)だとした。

一方で「総務(wù)省の家計(jì)調(diào)査報(bào)告を見ると、彼らの生活が楽であるとは言えないことが分かる」とし、2023年を例にとると、2人以上の世帯の1か月當(dāng)たりの平均支出は29萬3997円で、內(nèi)訳は食費(fèi)が8萬6554円、その他(仕送り、雑費(fèi)など)が4萬5777円、交通?通信が4萬2838円、教養(yǎng)娯楽が2萬9765円、電気? 水道代は2萬3855円、住居費(fèi)は1萬8013円、醫(yī)療?健康保険費(fèi)は1萬4728円、家具?家事用品費(fèi)は1萬2375円、衣料費(fèi)が9644円だったと伝えた。

また、家計(jì)調(diào)査報(bào)告のデータは世帯主の平均年齢が60.2歳で、年金収入に依存している高齢者を多く含んでおり、子育て世帯や都市部の住民の実態(tài)を反映しているとは言えないと指摘。保育園や幼稚園、その他の教育費(fèi)、家賃や住宅ローンの返済などを考慮すると、単身世帯であれば裕福かもしれないが、子どもがいる家庭は、望むような豊かな生活を送るのは難しいかもしれないとの見方を示した。

そして、一般的に年収が増えれば生活水準(zhǔn)も向上するため、年収が「1000萬円の壁」を越えたとしても必ずしも生活が楽になるわけではなく、子育て世帯は子どもに良い教育を受けさせる、あるいは高級マンションや一戸建てに住む、車などを購入するとなれば、1000萬円の年収で安泰というわけにはいかなくなるとした。

文章はその上で、いわゆる「1000萬円の壁」について、社會環(huán)境や個人?家族の狀況がどうなるかはわからないため、あくまで人生設(shè)計(jì)の大まかな目標(biāo)として考えることが適切との考えを示した。（編集?翻訳/川尻）