石破茂氏は自民黨総裁選で、競(jìng)爭(zhēng)者である高市早苗氏や小泉進(jìn)次郎氏を抑えて新総裁に選出された。日本の政界のこの変化は、日中関係にとって良い面もあれば、悪い面もある.

良い面は、石破氏の立場(chǎng)が落選した高市氏や小泉氏ほど「反中」ではなく、石破氏の歴史問題についての考えは中國(guó)や他の関係國(guó)が受け入れやすいことだ。

石破氏はまた、「中國(guó)が日本に脅威を與えるとは思わない」と公言し、公開の場(chǎng)で「中國(guó)と良い関係を築く」と述べたことがある。日本の民間ではここ數(shù)年、反中感情広がり、メディアや政界でも「中國(guó)脅威論」が普遍化した。石破氏の主張は中國(guó)にとって非常に有利な面がある。

また歴史問題では、石破氏はA級(jí)戦犯を靖國(guó)神社から分祀することを主張している。2002年から防衛(wèi)大臣に就いていた時(shí)期に、靖國(guó)神社を參拝したことはない。日本の政界で、こういった姿勢(shì)を取ることは容易ではない。歴史問題は日中、日韓、日朝の間に橫たわっており、日本と周辺3カ國(guó)との関係に影響を與える最も重要な問題の一つだ。石破氏の靖國(guó)神社の問題についての立場(chǎng)は、全體的に実務(wù)的で穏やかだ。

石破政権の下で日中関係に悪影響を與える可能性があるとすれば、まず米中関係に新たな衝突が発生する事態(tài)が考えられる。というのは、日本の外交政策は米國(guó)の顔色を見て行われるからだ。また、日中間にも石破政権の掌握能力を超える突発的な事件が発生する可能性はある。しかし、そうでなければ石破政権の期間中に日中に大きな衝突はないはずだ。

しかし石破氏のこれまでの言動(dòng)を見ると、日中関係にとって非常に危険な面が２つある。まず臺(tái)灣問題だ。石破氏は極めて臺(tái)灣寄りであり、臺(tái)灣との縁は非常に深い。先日も臺(tái)灣を訪問して頼清徳氏らと會(huì)談した。両者は臺(tái)灣と日本の防衛(wèi)問題について意見を交換し、石破氏は、もし臺(tái)灣が中國(guó)軍に攻撃されたら、日本は「抑止力」を発揮すると述べたという。

石破氏は安倍政権の「臺(tái)灣有事は日本の有事」との立場(chǎng)を継承する可能性が高く、臺(tái)灣と日本の関係は強(qiáng)化され続けるだろう。特に現(xiàn)在の臺(tái)灣は頼清徳政権下にある。頼氏には「私は実務(wù)的な臺(tái)灣主義者」との発言もあり、國(guó)際協(xié)力の強(qiáng)化を通じて彼の臺(tái)灣獨(dú)立の夢(mèng)を?qū)g現(xiàn)することを提案していることを考慮すれば、臺(tái)灣問題は、今後の日中間の「起爆材料」になる可能性がある。

次に軍事面では、石破氏は軍備拡張、さらにはアジアの秩序を維持するために「アジア版NATO」の設(shè)立を主張したことがある?，F(xiàn)在の危険な情勢(shì)は、米國(guó)が中國(guó)の軍事脅威に対応することを理由に、日本やフィリピンなどで軍事協(xié)力と配備を強(qiáng)化し、さらにNATOをアジアに誘導(dǎo)していることだ。石破氏の地政學(xué)上の主張は米國(guó)の戦略方針と極めてよく合致している。

だから石破氏の首相在任中、米國(guó)の日本でのミサイル配備は加速し、日本自身の軍需工業(yè)と海と空の作戦力、長(zhǎng)距離戦闘能力はさらに向上するはずだ。日本は域內(nèi)國(guó)家の有利さを利用して米國(guó)のために駆け回り、東南アジア諸國(guó)との軍事と安全での協(xié)力を強(qiáng)化するはずだ。中國(guó)にとって、日本のそうした動(dòng)きは極めて深刻に中國(guó)に対して突き付けられた戦略上の挑戦だ。日中間では今後、この分野をめぐる問題が激化する可能性がある。（翻訳?編集/如月隼人）