中國のポータル/情報(bào)メディアの網(wǎng)易はこのほど、雲(yún)南省內(nèi)の山間部で、焚きつけなどにするための小枝などを集める、いわゆる「柴刈り」を1人でしていた77歳女性がイノシシに襲われたが、持っていた鎌で反撃してイノシシを仕留めたという話題を紹介した。

中國ではイノシシによる被害が深刻化しており、先日も寧夏回族自治區(qū)の西吉県當(dāng)局が、イノシシ捕殺に対して賞金を支給すると発表して話題になったばかりだっ成獣のイノシシは體重が200キロ程度あるいはそれ以上に達(dá)し、時(shí)速50キロ程度で走ることができるなどの能力があり、攻撃力が極めて強(qiáng)い。また皮膚は表皮部分の厚さだけで1．5センチあるため、他の猛獣がイノシシを噛（か）んでも大きな傷を負(fù)わせることは難しく、トラでもイノシシとの戦いは避けようとするという。またイノシシは縄張り意識(shí)が極めて強(qiáng)く、人や猛獣でも自分の縄張りに侵入した脅威と見なすと、「豬突猛進(jìn)」の攻撃を仕掛けることが多い。

雲(yún)南省の77歳女性も、自分では知らないうちにイノシシの縄張りに入り込んでしまったとみられる。女性の親族らは、女性が攻撃された山林にはイノシシがしばしば出沒し、過去4日間にも2人が噛まれて負(fù)傷したと説明した。

中國では生態(tài)系の保護(hù)に力が入れられてきたことにより、イノシシの數(shù)が増えて農(nóng)作物や人への被害が多発している。イノシシは中國全國のほとんどの?。ㄖ醒胫陛犑肖让褡遄灾螀^(qū)を含む）に生息しており、その総數(shù)は200萬頭に達(dá)したとみられている。中央政府?國家林業(yè)および草原局は、イノシシの生息數(shù)は調(diào)整しても問題がない程度に多くなり、被害も無視できないとして、2023年6月に野生動(dòng)物の保護(hù)リストからイノシシを除外した。

中國政府は一方で、野生動(dòng)物由來の感染癥の危険性などを考え併せて、野生動(dòng)物の食用や取り引きを禁止している。そのため、かつてはイノシシを狩れば現(xiàn)金収入を得られたが、現(xiàn)在ではイノシシを狩っても現(xiàn)金収入を得ることができない。そのため、中國各地ではイノシシを仕留めた場(chǎng)合に賞金を支給する動(dòng)きが出ている。先日も、寧夏回族自治區(qū)の西吉県當(dāng)局が、イノシシの成獣を捕殺して肉などを利用できないように「無害化処理」を行った場(chǎng)合には、計(jì)2600元（約5萬8000円）の賞金を支給すると発表したことが評(píng)判になった。

そのため、雲(yún)南省で77歳女性が自分を襲ったイノシシを「返り討ち」にしたとの情報(bào)が伝わると、「おばあさんは西吉県に來なよ」といったコメントも寄せられた。コメントの投稿場(chǎng)所は寧夏回族自治區(qū)と表示されている。また、現(xiàn)代の若者はひ弱だとして、この高齢女性の「武勇伝」に驚く聲もある。

同件を紹介した網(wǎng)易の記事は、女性に殺されて地面に橫たわるイノシシの寫真により、まだ十分に成熟していなかった若い個(gè)體とみられると分析。恐らくは戦う能力がまだ十分でなかったので、高齢の女性に仕留められたと指摘した。もしも十分に成長したイノシシだったら、多くの屈強(qiáng)な男が猟犬も使って慎重に包囲して、半日程度をかけてようやく仕留めるという。記事は、女性が仮にたくましい成獣に襲われたとしたら、実に危なかったとも論じた。（翻訳?編集/如月隼人）

山で芝刈りの77歳おばあさん、自分を襲ったイノシシを見事「返り討ち」https://t.co/Z4GFyZZ3vY pic.twitter.com/Rn4tvrqjhL

— 中國動(dòng)畫 (@RC00547555) September 29, 2024