2024年9月29日、中國メディアの第一財(cái)経は、自民黨総裁選で女性初の首相を目指していた高市早苗氏が敗れた理由について分析する記事を掲載した。

記事は、27日に行われた総裁選の1回目の投票で1位の得票數(shù)だったにもかかわらず、石破茂氏との決選投票では逆転されて敗北したと紹介。石破氏が第28代自民黨総裁となり、10月1日に行われる國會での指名選挙で岸田文雄氏に代わる新たな首相に選出される運(yùn)びとなったことを伝えた。

そして、総裁選前の世論調(diào)査でも石破氏や小泉進(jìn)次郎氏と並んで比較的高い支持率を持ち、総裁選の1回目投票でトップに立つなど決して人気がなかったわけではない高市氏があと一歩のところで日本初の女性首相の座を逃した理由について分析。投票結(jié)果の中で、1回目投票の國會議員票を72票獲得して石破氏の46票を大きく引き離した高市氏が、決選投票の議員票では173票と、石破氏の189票を下回ったことに注目した。

そして、この逆転現(xiàn)象について全國日本経済學(xué)會副會長で上海対外経貿(mào)大學(xué)日本経済研究センターの陳子雷（チェン?ズーライ）主任が「黨內(nèi)派閥の首領(lǐng)に対する不満の表れ」との見方を示したほか、上海國際問題研究院の呉寄南（ウー?ジーナン）研究員が「1回目の投票で小泉氏を支持した議員の票が明らかに石破氏に流れた。また、『小石川連合』の1人である河野太郎氏への支持票も石破氏に流れた。ただ、最も大きい要因となったのは直前まで誰を指示するか明確な態(tài)度を示していなかった岸田氏をはじめとする舊岸田派議員の支持があったことだろう」と分析したことを伝えている。

また、呉氏が「高市氏の総裁選出馬は自民黨にとって少なからぬリスクを生んでいた」とし、自民黨內(nèi)においては高市氏の支持基盤が裏金スキャンダルの発端となった舊安倍派であったこと、高市氏の極端な保守的立場に一部の黨員が後ずさりしたほか、先の立憲民主黨代表選で中道派の野田佳彥氏が代表に就任する中、高市氏の立場で論戦を繰り広げては自民黨への加點(diǎn)が期待できないとう見方が広がったことが今回の結(jié)果の背景にあったと論じたことを紹介した。

さらに、一部の日本メディアからは米國の存在も総裁選の行方に大きく影響し、將來の日米間3カ國協(xié)力システム構(gòu)築に向けて高市氏の過激な言論が悪影響を及ぼす可能性について米國が懸念を抱いた可能性もあるとの見方が示されたことを紹介するとともに、陳氏が「今後、石破氏が自身の新內(nèi)閣の中で高市氏という過激で個(gè)性の強(qiáng)いライバルにどのようなポストを與えるのか、引き続き注目が必要」としたことを併せて伝えた。（編集?翻訳/川尻）