2024年9月30日、中國(guó)メディアの華商報(bào)は、山東省の13歳の少年がサマーキャンプでスクワットを200回させられ橫紋筋融解癥を発癥したと親が訴え、運(yùn)営機(jī)関側(cè)と爭(zhēng)っていることを報(bào)じた。

記事によると、山東省済寧市に住む13歳の少年が昨年8月下旬、7日間のサマーキャンプに參加した際、最終日の同26日にトラブルが発生した。サマーキャンプの閉校式を終えた後に父親が少年を迎えに行った際、少年が足を引きずっていたため事情を聞いたところ、當(dāng)日朝に生活指導(dǎo)の教員が、他の參加者と私語(yǔ)をしていた罰として少年に1000回連続スクワットの罰を與えたことが分かった。少年は200回やったところで限界に達(dá)し動(dòng)けなくなると、指導(dǎo)員がやって來(lái)て一蹴りした。少年は痛みに耐えながら地面に橫たわり30分ほど放置され、親が迎えに來(lái)る時(shí)になってようやく椅子に座らされたという。

父親はその後、サマーキャンプ実施機(jī)関の教員を呼び出して一緒に少年を地元の病院に連れて行ったものの、簡(jiǎn)単な診察しか受けられず「筋肉のこわばり」として軟こうを塗って帰らされたが、その後少年の足に激痛が走って歩けなくなってしまった。そこで再び機(jī)関に連絡(luò)を取った上で少年を病院に連れていき、しっかりした検査を受けたところ、足の橫紋筋融解癥と診斷され、治療が遅れたことで肝臓や腎臓にもダメージが生じていたことが分かった。

少年の母親曰く「治療が遅いと命の危険もある」と醫(yī)師から宣告されたものの、幸い治療が奏功して癥狀は改善に向かい、13日間の入院生活を経て自宅要領(lǐng)の運(yùn)びとなった。ただ、少年は活動(dòng)量を厳しく制限され、長(zhǎng)時(shí)間ベッドで寢たきりの狀態(tài)を余儀なくされ、移動(dòng)時(shí)は松葉づえや車椅子を必要とする狀態(tài)で、通常の勉學(xué)も中斷せざるを得なかったという。

その後少年の両親は実施機(jī)関に賠償を請(qǐng)求する交渉を開(kāi)始した。當(dāng)初実施機(jī)関は體罰と暴行を認(rèn)めたが、やがて全面的に否定するようになったという。幾度かの交渉の末、2023年9月に雙方の間で和解が成立し、少年の負(fù)傷に対する補(bǔ)償、授業(yè)料、交通費(fèi)、家族の逸失利益の補(bǔ)償など計(jì)1萬(wàn)8000元（約37萬(wàn)円）が支払われることになった。しかし少年の両親は後になって、和解合意書に子どもの負(fù)傷の原因が「スクワットをしていて、過(guò)剰な力により入院した」と記載されていたことに気づき再交渉を求めたという。

しかし交渉は進(jìn)展を見(jiàn)ないまま時(shí)間が経過(guò)し、今年6月には少年の両親が裁判所に訴訟を起こした。少年の母親によると、裁判所は訴えを受理し、現(xiàn)在、訴訟手続きは被害者の障害レベルの認(rèn)定段階にあるとのことだ。

一方、実施機(jī)関側(cè)は「生活指導(dǎo)教員による體罰や毆打はなく、少年の負(fù)傷は過(guò)度な運(yùn)動(dòng)によるもの」との主張を曲げず、「すでに和解が成立し、1萬(wàn)8000元の補(bǔ)償金も支払った」として解決済みであることを強(qiáng)調(diào)しているようだ。

この件について陝西省にある法律事務(wù)所の弁護(hù)士は「雙方の主張が真っ向から対立しており、少年が負(fù)傷した理由はなおも明らかではない。両親が言うように『教員の體罰や暴行』が原因なのか、それとも機(jī)関側(cè)の『激しすぎる運(yùn)動(dòng)』による負(fù)傷なのかによって、責(zé)任の所在は全く異なる。両親側(cè)が現(xiàn)在提示している証拠で機(jī)関側(cè)による體罰を証明するには不十分」との見(jiàn)方を示しつつ、すでに合意に至った和解內(nèi)容については「重大な誤解に基づき締結(jié)された、あるいは賠償金が実際の損失額より著しく低く不當(dāng)であることが認(rèn)められれば無(wú)効にすることができる」との認(rèn)識(shí)を示した。

橫紋筋融解癥は薬物の影響や過(guò)度なトレーニングによって筋肉組織が分解してミオグロビンが尿中に排出され、重度の場(chǎng)合は腎機(jī)能にダメージを與え急性腎不全を引き起こす可能性があり、速やかな処置が必要とされる。（編集?翻訳/川尻）