2024年10月3日、獨國際放送局ドイチェ?ヴェレの中國語版サイトは、ベトナムが南シナ海のパラセル諸島近海で中國の公船がベトナム漁船を襲撃したとして抗議を行ったことを報じた。

記事は、乗組員10人が乗ったベトナム漁船が9月29日、パラセル諸島近海で操業(yè)中に鉄パイプなどで毆られた上、數(shù)千ドルの漁業(yè)器具や設(shè)備を奪われたほか、土下座をさせられ、ビニールの布をかぶせられたとベトナム當(dāng)局に無線で報告したと紹介。ベトナムメディアによると、乗組員の3人が手足を骨折し、一部の乗組員は擔(dān)架で病院に運ばれたと伝えた。

その上で、ベトナム外務(wù)省が3日「中國の取り締まり員がホアンサ（パラセル諸島）付近でベトナムの漁師10人を襲撃し、漁具を破壊したほか約4トンの漁獲物を押収した」と発表し、ハノイの中國大使館に対し「殘虐な行為」「わが國の主権を著しく侵犯し、國際法や両國首脳による領(lǐng)土紛爭管理改善合意に反する行為」と非難、抗議するとともに、事件の調(diào)査と関連行動の停止を求めたとした。一方、中國外交部は「現(xiàn)場の作業(yè)は専門的かつ理性的に行われ、死傷者は発見されていない」とコメントしたことを紹介した。

記事は、豊富な資源が眠るパラセル諸島をめぐっては中國本土とベトナムのほか、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、臺灣が領(lǐng)有権を主張していると紹介。中でも中國本土が1974年以降実効支配を続けており、ここ數(shù)年は島に滑走路やヘリポート、レーダー設(shè)備などを次々と建設(shè)、諸島最大のウッディー島（永興島）では爆撃機の離著陸が可能な大型の軍民両用空港を造ったと伝えている。（編集?翻訳/川尻）