日中首相、「戦略的互恵関係」推進で一致=石破首相、臺灣問題「72年日中共同聲明の立場を堅持」―習近平主席と11月に會談へ

八牧浩行    2024年10月17日(木) 7時30分

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與野黨の7黨首は12日、日本記者クラブ主催の討論會に出席し、論戦を交わした。

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石破茂首相は10日、ラオスで中國の李強首相と會談した。ビエンチャンでの東南アジア諸國連合(ASEAN)の関連首脳會議に合わせたもので、両首相は共通の利益を追求する「戦略的互恵関係」を推進し、2國間協(xié)力の成果を追求することで一致した。

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會談の冒頭、石破首相は「両國間には協(xié)力の潛在性と課題?懸案があるが、両政府の努力を通じて関係発展の果実を得られるように共に取り組みたい」と強調(diào)。李氏は「(石破氏が)所信表明演説の中で、中國との戦略的互恵関係を引き続き推進し、あらゆるレベルで両國間の交流と意思疎通を促進すると述べたことを、中國は高く評価している」と語った。

與野黨の7黨首は12日、日本記者クラブ主催の討論會に出席し、論戦を交わした。外交?安全保障分野を巡っては、日本原水爆被害者団體協(xié)議會(日本被団協(xié))のノーベル平和賞受賞が11日に決まったことを受けて、石破首相に核廃絶に対する姿勢をただす質(zhì)問が相次いだ。立憲民主黨の野田佳彥代表は「核保有や核共有、核持ち込みを許容するような日本のトップでいいのか根本的な疑問を持っている」と首相が米保守系シンクタンクへの寄稿で米國との核兵器の共有などに言及したことを批判。日本が參加していない、核兵器開発などを全面的に禁じた核兵器禁止條約への「オブザーバー參加」を迫った。共産黨の田村智子委員長も「被爆者の皆さんが切望する核兵器禁止條約を日本政府は批準すべきだ」と主張した。


日本は「唯一の被爆國」で、「核兵器のない世界」を目指し「保有國と非保有國の橋渡し役」を自任するが、米國が核と通常戦力、ミサイル防衛(wèi)などで日本を防衛(wèi)する「拡大抑止」の強化を加速し、核兵器禁止條約への參加も見送っている。石破首相は「核抑止力から目を背けてはならない。核のない世の中も作っていかねばならない。どうやって両立させるかに力を盡くす」と述べた。

石破首相は中國の李強首相との會談について「対話を続けることで(両國が抱えるさまざまな)問題が解決に向かう糸口になった」と強調(diào)。「違いは違いとして明確に認識しつつ、協(xié)力していく分野に対して努力を続けたい」と語った。その上で、「両政府の努力を通じて両國國民が関係発展の果実を得られるようつなげていきたい」と述べ、習近平國家主席との會談にも「実現(xiàn)に努力したい」と意欲を示した。

さらに石破首相は対話の重要性を強調(diào)。1972年の日中國交正?;吮M力した田中角栄元首相を「私の政治の師」と紹介し、「日中両國の指導者が明日のために話し合うことが重要だ」との當時の田中氏の発言を引用した。臺灣問題について「日中共同聲明の立場を堅持する」と明言したことになる。11月に南米で開かれる國際會議に向け、中國の習近平國家主席との初會談が実現(xiàn)する見通しだ。

石破首相「アジア版NATO」への中國參加、「排除せず」

石破首相は7黨首討論會で持論の「アジア版北大西洋條約機構(gòu)(NATO)」への中國參加の可能性を問われ、「冷戦終結(jié)後、ロシアがNATOに入ろうかとの話もあった??赡苄预蚺懦悉筏胜ぁ工日Zった。

中國中央テレビ(CCTV)は海外の識者の聲などを報道?!?971年10月25日の國連総會において通過した第2758號決議を重視すべきで、中華人民共和國はその決議により『中國を代表する唯一の國家』として認められたのだから、それを覆さない限り中華民國を國家として認めるのは國連決議に違反する」と主張した。

石破首相は7黨首討論會で、約20年前の防衛(wèi)庁長官時代に北京で中國の國防部長と會談した後、當時の溫家寶首相に呼ばれ日中友好への熱い思いを共有したエピソードを披露。「國益に沿って主張すべきは主張し率直に対話する」ことの重要性を強調(diào)した。

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、歐州、米國、アフリカ、中東、アジア諸國を取材。英國?サッチャー首相、中國?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會見。東京都日中友好協(xié)會特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

※本コラムは筆者の個人的見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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