「日中はもっと良い関係が築ける」を出発點(diǎn)に~渋沢健さんに聞く

CRI online    2024年11月9日(土) 10時(shí)20分

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渋沢栄一の玄孫 渋沢健さんを講師に迎えたオンライン講演會(huì)が北京で開(kāi)かれました。テーマは「渋沢栄一 の『論語(yǔ)と算盤(pán)』から學(xué)ぶ現(xiàn)代意義と新たな時(shí)代の日中関係」です。

渋沢栄一の『論語(yǔ)と算盤(pán)』から學(xué)ぶ現(xiàn)代意義と新たな時(shí)代の日中関係」と題した講演會(huì)が2日、北京で開(kāi)かれました。これは、在中國(guó)日本大使館と北京の民間団體?留日商會(huì)により企畫(huà)されたもので、玄孫(やしゃご)の渋沢健さんによるオンライン講座と、國(guó)際金融論壇特約研究員の李海燕さんの講演が行われ、オンライン、オフライン合わせて約70人のビジネスマンや研究者らが參加しました。

講演會(huì)の冒頭、金杉憲治日本大使があいさつに立ち、「『論語(yǔ)』が持つ本質(zhì)的な力と、渋沢栄一の実踐の力とが合わさったことで、その著書(shū)『論語(yǔ)と算盤(pán)』には強(qiáng)い普遍性と説得力が備わった」と述べ、「新たな切り口による日中交流の機(jī)運(yùn)を醸成する機(jī)會(huì)としたい」との考えを示しました。

また、歐米同學(xué)會(huì)議留日分會(huì)副會(huì)長(zhǎng)で、留日商會(huì)の會(huì)長(zhǎng)を務(wù)める房恩さんは、道徳と経済の両方を重視する渋沢栄一の考えを稱え、「民間交流の強(qiáng)化により、両國(guó)関係の改善と発展に條件と環(huán)境を作ってほしい」と期待を寄せました。

渋沢健さんは、「渋沢栄一の『論語(yǔ)と算盤(pán)』から學(xué)ぶ現(xiàn)代意義と新たな時(shí)代の日中関係」と題した講演の中で、『論語(yǔ)と算盤(pán)』の第1章第1節(jié)に出てくる「正しい道理の富でなければ、その富は完全に永続することができない」という一文を引用し、「日中関係は正しい道理をちゃんと歩めば、富の永続というのは可能になるが、その道理から外してしまうと、誰(shuí)もが望んでいないような世界に再び陥るかもしれない。決してその過(guò)ちを起こすべきではないという聲を渋沢栄一は上げていると思っている」と語(yǔ)りました。

続いて講演を行った李海燕さんは、「今日の中國(guó)において、『論語(yǔ)と算盤(pán)』は企業(yè)の利益追求と社會(huì)貢獻(xiàn)の両立、官と商の対等な関係の構(gòu)築、取り殘された人たちへのケアなどの面において、依然として參考にする価値がある」と評(píng)価しました。

なお、この講演會(huì)は、渋沢栄一が日本で新1萬(wàn)円札の肖像として採(cǎi)用されたこと、また、その著書(shū)『論語(yǔ)と算盤(pán)』が、改革開(kāi)放後、中國(guó)で何度も翻訳?出版され、経済界や學(xué)界で注目を集めていることなどを背景に企畫(huà)されました。

講演會(huì)の後、渋沢健さんがリモートでCMG日本語(yǔ)放送のインタビューに応じました。

――グローバリゼーションが進(jìn)む現(xiàn)代社會(huì)に、『論語(yǔ)と算盤(pán)』がどのようなメッセージを出しているとお考えですか。

社會(huì)に取り殘されている人たちがいると、混亂が起きます。極端な話、戦爭(zhēng)とかが起こります。そうなると、せっかく築いた富の永続性が途切れてしまうわけですよね。だから、やはり、インクルーシブな発展によって、いかにサステナブルにするかということなんじゃないかと思います。その中で、正しい道理で社會(huì)が発展していけば、我々が見(jiàn)えてない未來(lái)をきちんと、一部の人だけではなくて、より多くの人々が実現(xiàn)させられる可能性がある。それが『論語(yǔ)と算盤(pán)』の現(xiàn)代的な意義だと私は理解しています。

――講演の中で、渋沢栄一が提唱したのは“論語(yǔ)か算盤(pán)”ではなく、“論語(yǔ)と算盤(pán)”だったことに著眼し、「と」の力の重視が、『論語(yǔ)と算盤(pán)』のエッセンスだとも強(qiáng)調(diào)していました。

人間には「イマジネーション」の力があります?,F(xiàn)狀ではできていないが、イマジネーションを生かして、時(shí)々飛躍して現(xiàn)実をつなげることができる。関係なさそうなものを合わせて、新しい価値を作る。この“と”という人間にしかできない人間力を使えば、時(shí)代がどのように変化しても、その変化に適応することができる。その一歩、二歩先に歩むイノベーションを起こすことができると思います。これは、他の動(dòng)物はできないし、現(xiàn)狀のAIもできない、人間にしかできないことです。これこそが渋沢栄一の『論語(yǔ)と算盤(pán)』のエッセンスです。

渋沢健さんの講演會(huì)から

――ところで、渋沢健さんは中國(guó)を訪問(wèn)したことはありますか。

はい。北京、上海、重慶、武漢などを訪問(wèn)したことがあります。

――実體験した中國(guó)の感想は?

プレスで見(jiàn)る日中関係というのは、お互いがお互いの國(guó)に行ったことのない人が色々言っているような感じがしています。中國(guó)もそうですし、アフリカへ行ってもそうですし、アメリカに行ってもそうですし、どの國(guó)にもそれなりにいろんな人たちがいて、そこの生活がある。より良い、豊かな生活ややりたいことを求める人が、圧倒的に多いんですけど。それがいろんな道理を外しているために、ちょっと複雑な関係ができてしまっているということは殘念だなと思います。

――最後に、渋沢栄一の『論語(yǔ)と算盤(pán)』から新たな時(shí)代の日中関係にとってのヒントをどのようにお考えですか。

自分がやってほしくないことを相手にやるべきではありませんし、自分がやってほしいことを相手にするということが人間関係の基本だと思います。そういう意味では、日中を、國(guó)境や政府などの切り口ではなくて、人間と人間が會(huì)った時(shí)の付き合いをしてほしい。別にそこに大きな障壁はないと思っています。それが、渋沢栄一の100年以上も前からのメッセージですし、何千年前から同じようなこと言っている人もたくさんいたと思うんですよね。

國(guó)境などの枠に囲まれて生活している我々ですが、枠の向こう側(cè)の景色がどうなっているんだろうね、という好奇心さえ失せてしまうと、良いことは起こらないと思います。それは相手にとっても、自分たちにとっても同じです。

だから、自分が相手の立場(chǎng)になった時(shí)に、という考え方が必要だと思います。しかし、自分は相手ではないので、「相手の立場(chǎng)」というのは頭の中のイマジネーションを使うしかないと思うんですよね。日中はいろんなとこでいろんな課題がありながら、もっといい関係が築けるでしょう、というところがスターティングポイント(出発點(diǎn))なんじゃないのかなと思っています。(提供/CRI?取材/王小燕)

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