中國では、雲(yún)南省の富寧県第一中學(xué)で男子生徒がイベントの開幕式で、「學(xué)校にはドローンショーを依頼するカネがあるのに、生徒の寮を修理するカネはないのか」などと抗議する様子を撮影した動畫が評判になった。中國メディアの極目新聞などが報じた。

動畫が投稿されたのは15日。雲(yún)南省文山チワン族ミャオ族自治州富寧県にある富寧県第一中學(xué)が開催した文化スポーツ蕓術(shù)祭の開幕式で、男子生徒が壇上に登ってマイクを取り、「學(xué)校にはドローンショーを依頼するカネがあるのに、安娜草堂を修理するカネがあるのに、生徒の寮を修理するカネはないのか」などと、學(xué)校の資金の使い方を批判した。

生徒は、「（學(xué)校は）勝手に私たちのものを取り上げた」「私たちの寮がどうなっているか見にきてください。10人が一つの部屋に住んでいるのです」などと抗議した。職員と見られる白衣の男性が壇上に登ってマイクを奪おうとしたが、生徒は壇から飛び降りて抗議を続けた。するとマイクのスイッチが切られた。さらに、男性3人が生徒を現(xiàn)場から連れ去った。

中國の中學(xué)には、日本の中學(xué)校に相當(dāng)する初級中學(xué)（初中）と高校に當(dāng)たる高級中學(xué)（高中）に分類される。初中と高中の課程を併設(shè)している學(xué)校も珍しくない。富寧県第一中學(xué)も両課程を併設(shè)しているので、抗議した生徒が日本の中學(xué)生に相當(dāng)するのか高校生に相當(dāng)するのかは不明。學(xué)校側(cè)は安娜草堂を「読書用の施設(shè)」として説明したが、ネットには「古建築を整備して、學(xué)校に高官が訪れた際に接待用の施設(shè)として使われている」との書き込みがある。

動畫が投稿された15日にはメディアが、地元政府の富寧県教育スポーツ局に問い合わせをしたところ、「我々は関連事項について調(diào)査チームを派遣した?，F(xiàn)在は調(diào)査中で、（判明したことは）公式サイトで発表する」と説明した?！嘎殕Tは更に、同校の寮のベッド數(shù)は在校生の數(shù)をはるかに上回っていることが分かったと言った」と説明したという。

その後、富寧県教育スポーツ局は以下の発表をした。以下はその內(nèi)容だ。

ドローンショーについて　學(xué)校側(cè)は生徒の科學(xué)実験への興味を引き出すための公益活動として、広州中鳴數(shù)碼科技と雲(yún)南海盛科技に依頼してドローン実演を披露した。

安娜草堂について　生徒の読書室であり、補助金48萬元（約102萬円）を投じて整備した。2024年10月には作業(yè)が終了して使用を開始した。生徒のために読書席200を追加した。學(xué)校寮の修繕経費は流用していない。

生徒寮について　學(xué)校は23年以降、67萬元（約143萬円）余りを次々に投入して寮の改善を行ってきた。寮はいずれも10人部屋で、正常な居住條件を備えている。（翻訳?編集/如月隼人）