臺灣メディアのNewtalk（ニュートーク）新聞は23日付で、中國大陸部の多くの場所で賃金未払いのために労働者の集団抗議活動が発生していると報(bào)じ、「最近の企業(yè)運(yùn)営の苦しさと労働者の権利保護(hù)の危機(jī)を示している」と論評した。また、中國當(dāng)局は真相を隠しているが、ネットで公開された寫真により事実であることは明らかとした。以下は、同記事の主要部分を要約して、日本人読者のために若干の情報(bào)を追加するなどで再構(gòu)成したものだ。

上海市內(nèi)の七寶鎮(zhèn)では21日、自動車內(nèi)裝用の革製品を扱う國利汽車真皮飾件の労働者數(shù)百人が、賃金が未払いで退職を迫られているとして、路上で集団抗議活動を行った。交通が阻害されて大渋滯が発生し、警察が出動して解散させた?，F(xiàn)場は混亂し、労働者の一部は身柄を拘束された。同社は2024年3月から最低賃金に相當(dāng)する賃金分しか支払わず、10月の給與は未払いだ。影響を受けた従業(yè)員は2000人以上に達(dá)する。

國利汽車真皮飾件はかつて、中國の自動車用革製シートのトップ會社だったが、近年は経営狀況が悪化した。労働者は、企業(yè)の経営層は依然として報(bào)酬を取っているが、第一線の労働者は無視されていると説明した。

製造業(yè)だけでなく、他の業(yè)界でも賃金の滯納が発生している。例えば、上海の有名飲食ブランド「シンプリー?タイ（Simply Thai）」では、従業(yè)員に対する賃金や、地元當(dāng)局に支払う社會保険料の滯納が明らかになり、オーナーが逃げたという噂も出た。このほか、広東省珠海市で原材料加工や金型製造を手掛ける文潤徳公司や陝西漢中鋼鉄集団（漢中鋼鉄）でも長期にわたる賃金未払いが原因で大規(guī)模な抗議活動が発生した。

漢中鋼鉄は、3000人以上の労働者の社會保険を15年から3億6900萬元（約79億円）滯納し、滯納している賃金とその他の福利厚費(fèi)用も1億元（約21億円）を超えた。

賃金未払いは公立病院や大學(xué)付屬機(jī)関でも発生している。広東省梅州市にある嘉応學(xué)院醫(yī)學(xué)院付屬病院は資金不足に陥り、従業(yè)員は23年から月當(dāng)たり1000元（約2萬1000円）しかもらっていない。同病院は最近になり診察を全面停止し、破産を申請した。また、北京大學(xué)図書館でも賃金未払いや職場でのいじめ問題が発覚しており、従業(yè)員の労働時(shí)間が長すぎて正常に休暇を取ることができず、一部の退職職員の賃金未払い期間は4カ月に及んでいる。専門家からは、今後はさらに多くの公立機(jī)関や大企業(yè)が財(cái)務(wù)危機(jī)に陥る可能性があるとの聲が出た。

労働者は給料遅配などに直面して経済面で圧迫されると自らの権利を守るための抗議活動をせざるを得なくなる。このことは労使関係の緊張の高まりを示す。企業(yè)の経営圧力を緩和し、労働者の権益を保障する効果的な措置がなければ、この問題は拡大してさらに多くの社會問題を引き起こす可能性がある。（翻訳?編集/如月隼人）