華人向け情報(bào)サイトの文學(xué)城にこのほど、中國(guó)ネット民の感情は「憤怒」と「感動(dòng)」に二極化しているとする文章が掲載された。

文書(shū)はまず、「インターネットは自由な表現(xiàn)の舞臺(tái)であるはずだが、中國(guó)においては憤怒でなければ感動(dòng)という『感情の二人転』が演じられている。憤怒の際には列強(qiáng)を非難し、米國(guó)と日本をボイコットし、感動(dòng)の際には祖國(guó)を賛美し、指導(dǎo)者の恩に感謝する。ネット民の感情は憤怒モードと感動(dòng)モードの二つのボタンしかないようだ」とした。

文章によると、正常な世論環(huán)境では人々の感情は多元的で、良いことには喜び、悪いことには怒り、悲劇には悲しむ。しかし、中國(guó)のインターネットの文脈では、この多様性は完全に圧縮されてしまっている。ネガティブなニュースはブロックされ、公衆(zhòng)が見(jiàn)ることができるのはフィルターされたコンテンツのみだ。限られた情報(bào)の流れの中で、ネット民の感情は條件反射的に育てられ、怒るか感動(dòng)するしかなくなり、感情の惰性が形成される。この種の感情操作は諸刃の剣だ。憤怒と感動(dòng)は互いに補(bǔ)完し合う二つの感情だ。憤怒の対象は外部の敵であり、民族の団結(jié)を形成するためのものだ。感情の対象は內(nèi)部の成果であり、その目的は體制への忠誠(chéng)を維持することだ。外部に敵を作り內(nèi)部に英雄を作るという感情の論理は効率的だが極めて危険でもある。怒りのはけ口が失われると、內(nèi)なる感動(dòng)のオーラは一瞬にして打ち砕かれることになる。

文章は「中國(guó)のインターネットの感情地図には、憤怒と感情という二つの孤島だけが殘されていて、他のすべての感情は追放されてしまっているようだ。このような世論環(huán)境は安定しているように見(jiàn)えるが、実際には人々の現(xiàn)実に対する多面的な理解を奪うことになる。いつの日か、憤怒と感情に支配されない時(shí)が來(lái)て初めて、中國(guó)のネット民は、怒りのあまり『打倒米國(guó)』と叫んだり、感動(dòng)のあまり『すごいぞ、わが國(guó)』とほえたりするのではなく、真に自由に表現(xiàn)できる空間を見(jiàn)つけ出し、完全かつ真の喜怒哀楽を持てるようになるだろう」とした。（翻訳?編集/柳川）